2 三白眼の瞳がキラキラと ページ2
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TH「…A！……A！」
私を呼ぶ声に眠たい目をうっすらと開ける。
どうやら彼のそのかすれた低めの声で、夢の中にいた私は現実世界へと引き戻されたらしい。
「………テヒョン。何？」
TH「起きてよ！」
「起きてって、今何時…」
枕元のスマホを手に取り、時間を確認する。
「…ちょっと、1時じゃん。
こんな時間に何で起こすの…」
スマホの画面には 1:37 という数字。
まだ夢うつつの私は、私とは正反対に目がぱっちり覚めている様子のテヒョンをじとっと見つめる。
TH「散歩いかない？」
「…は？」
TH「だから、散歩！」
散歩？こんな時間に？
散歩をしたいがためにこんな時間に起こしたの？
テヒョンは二段ベットの上で寝ている私の顔を覗き込む。
おそらく一段目のベッドの縁に足を乗せて覗き込んでいるんだろう。暗闇の中で、ベッドの隙間からテヒョンの顔だけにゅっと見えた。
「散歩って、明日の昼からでいいじゃん」
そんな言葉が口から出た後で、あっ、と思った。
TH「…今日じゃないと」
暗闇の中でも分かるぐらいにテヒョンが寂しそうな表情を浮かべたから、私の心臓は少しキュッとした。
「なんなの、何かあるの？」
TH「……それはまだ秘密」
少し黙って、秘密だと告げたテヒョン。
「……はあ、仕方ないな」
きっと何か理由があるんだろう。
布団のなかで温もっていた身体を起こして毛布をぬぐと、冷たい空気が私の身体をすり抜ける。
TH「やった！よし！行こ！」
のそのそと起き上がった私を見て、テヒョンは嬉しそうにベッドからぴょんっと離れた。
まだ寝ぼける頭で二段ベットのはしごから降りる。
テヒョンは既に上着を着ていて、私の上着を手に持って私を待っていた。この暗闇の中でも、テヒョンの三白眼の瞳がキラキラと輝いていることが分かった。
もう、仕方ないなあ。
そんな彼の顔を見ていると、私はテヒョンよりも2歳も年下のくせになんだかお姉ちゃんのような気持ちになった。
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ナノカ(プロフ) - ここあさん» ここあさんありがとうございます！ひゃ〜嬉しすぎてスクショしました！（笑）早くこちらの続き書けるように頑張りますね。いつもありがとうございます愛してます(*^^*) (2020年8月24日 21時) (
レス) id: 59d638975a (このIDを非表示/違反報告)
ここあ(プロフ) - こんばんは！もうすでに何回も読み返しました。ナノカさんの文章って読むだけでその背景が頭に映し出されてドラマを見ているみたいです。続きが気になってまた睡眠不足かな(´;ω;｀) (2020年8月9日 0時) (レス) id: 0e5cf05a43 (このIDを非表示/違反報告)
ナノカ(プロフ) - ナオコさん» さすがナオコさん！私のことよくお分かりで…！（笑）波乱おこしまくります！繊細で儚げ…嬉しくてにやけました！ナオコさん今日も大好き！！ (2020年8月7日 1時) (レス) id: 59d638975a (このIDを非表示/違反報告)
ナノカ(プロフ) - メグさん» メグさんありがとうございます（ ; ; ）そんなそんな…と思いつつもにやけてます（笑）ゆっくり更新頑張っていきますね！お心遣いありがとうございました！ (2020年8月7日 1時) (レス) id: 59d638975a (このIDを非表示/違反報告)
ナノカ(プロフ) - ココアさん» まだまだお話長くなりそうなので是非最後まで覗いてやってください！ありがとうございます(*^^*)頑張ります！ (2020年8月7日 1時) (レス) id: 59d638975a (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ナノカ
| 作者ホームページ：
作成日時：2020年4月30日 17時
