＊ ページ33
駆堂さんが声を張り上げた。
「テメー!! どっから入った!!」
僕はまた現実に引き戻される。
なんだかさっきから集中できていない。
僕は霧ヶ野レオなんだから、霧音レイナの過去なんかどうでもいい。
自分にそう言い聞かせて一歩踏み出した。
「···おい」
忍霧さんが呼び止めようとしてくれる。でも、僕は止まらない。
突然現れた女の子の前で、僕は足を止めた。
「あなたが、こっくりさんですか?」
僕の問いかけに対して、女の子は首を横にフルフルと振る。
「では、お名前を教えてくれませんか」
女の子は僕の服の袖口の辺りを掴んだ。
「···オ水、アリガトウ」
「どういたしまして」
「友達ニ、ナッテクレル?」
「はい、もちろんいいですよ」
僕がニコッと笑い掛けると、女の子の手の力がググ、と強まった。
「ウレシイ···ジャア
一緒ニ 来テ? 一緒ニ 焼カレマショ
一緒ニ死ンデ クレルンダヨネエエエ」
女の子は、僕の頬に手を添えて、小さく言う。
「······ホラ
ソウヤッテ スグ忘レル 嘘ツキ」
女の子は、泣いていた。虚ろで空ろな瞳から、涙を流して。
そして、悲痛な叫びを上げて、身体を燃え上がらせる。
同じ。あの日と。熱くて、痛くて、苦しい。
「勝手に燃えてんぞ···」
「離れろ霧ヶ野!!」
「レオさん!!」
後ろで駆堂さんたちが僕に呼びかけている。
でも······
僕は、女の子を抱き寄せた。
「······僕、あなたの気持ちが、少しだけ、わかりますよ」
小さく。さっきの女の子の声よりも、もっと小さく。
女の子の顔の横で僕は呟いた。
「熱かったでしょう。痛かったでしょう。苦しかったでしょう。
僕もね、焼かれたことあるんです。
自分がなにをしたというのか、と。何度も人を······自分を恨んだものです。
でも、僕も······「私」もあなたと同じで。
独りが、一番嫌でした。寂しくて、淋しくて。とにかく嫌だったんです。
忘れて、忘れられる。······それが怖かった」
そっと微笑みかけると、頬に雫がツゥ、と伝った。
あれ、僕、なんで泣いているんでしょう。
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冬乃 - 社会は私も苦手です…。私思うんですけど、歴史なんて、もういない人なのに、その人のこと勉強する必要ある？！ってよく思うんですよね。 将来の夢、編集者なんですかー。頑張ってください。応援してますよ（*＾＾*) (2017年1月10日 20時) (
レス) id: c6dfd4f101 (このIDを非表示/違反報告)
花藺 - 冬乃さん» 良いじゃないですか！私、国語と社会が苦手なんですよ。将来の夢、編集者なのに (2017年1月10日 16時) (レス) id: b5c79c655b (このIDを非表示/違反報告)
冬乃 - あ、頭が悪いというのわ、もちろん私のことですよ。決して、花藺さんの事でわないですよ。(･ﾟдﾟ`≡･ﾟдﾟ`)ｱﾜｱﾜ何しろ私、国語と理科以外、出来ませんから(笑) (2017年1月10日 15時) (レス) id: c6dfd4f101 (このIDを非表示/違反報告)
冬乃 - 私も今日から学校です。テスト…嫌ですね。頭が悪いから余計に！！(*´д`*)ﾊｧテストの時って更新スピード落ちますよね、その気持ちすっごく分かります。でも、いつまでも更新待っときますよ（*＾＾*) (2017年1月10日 15時) (レス) id: c6dfd4f101 (このIDを非表示/違反報告)
花藺 - そう言えば、明日から学校です！テストです〜！更新スピードがぁ(泣) (2017年1月9日 17時) (レス) id: b5c79c655b (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：花藺 | 作成日時：2016年12月18日 19時
