検索窓
今日:6 hit、昨日:0 hit、合計:16,994 hit

31話 決断とその先(後編) ページ34

もるでおside

呆れた。親父俺を試すためにヴェーダに頼んだのか・・・?
確かにヴェーダには変化する魔術はある。
・・・けど、無音に取り憑くまでの力はないはず・・・。どうやって・・・。

『・・・まさかヴェーダ、ジークリンデ卿に成りすまして無音にも取り憑いた・・・のか?』

そう俺が尋ねると、ゆとり達に下げていた頭を上げて俺の言葉に答えた。

「・・・確かに、私は王子の現状を報告するようにと王に申し付けられておりました。
しかしながら、その無音様に取り憑いたのは間違いなくジークリンデで御座います。

私が先程ジークリンデを確保しております。
・・・つまりこの答えを聞くために王子がどのような答えを出すのかを試したのです。
私がジークリンデ卿に取り憑かれた人間となって。」

嗚呼、そういう事なのか。
つまり・・・無事ジークリンデは捕まって何も・・・起こらないということか。
俺は安堵し床に座り込んで深くため息をついた。

ゆと「えーと・・・。
つまり、このヴェーダさんって人はもるでおが住んでた魔界側の執事さんってこと・・・?」
『・・・そう。俺が魔界に住んでる時からお世話してもらってたの。
んで俺の答えを聞くために成りすましてたんだとよ。』

ヴェ「・・・さて。答えもお聞きしたところですし・・・。
あとは王子次第ですよ。今後の平和持続は。」

そうか。
つまり、あの答え通りにするためには俺達が何とかしないといけない・・・という事か。

俺は後ろにいたゆとりや屋根の上で心配そうに立つ無音を見つめた。

ゆと「・・・やるに決まってんじゃん。
やってやろうよ俺達で。世界平和ってやつ。作ってやろうよ。」
無音「2人がやるから俺もついていけるんだよ。
3人でやらなくちゃ意味が無いよ。もる君。」

嗚呼、本当に2人と出会えてよかった。

『・・・親父に伝えて。
魔界も、この国も。
争いも起こらない平和な世界にしてやるって。俺と、ゆとりと無音。3人で。』

きっと、俺達3人の想いは同じだろう。そう改めて確信した。

32話 あれから→←30話 決断とその先(前編)



目次へ作品を作る感想を書く
他の作品を探す

おもしろ度を投票
( ← 頑張って!面白い!→ )

点数: 9.5/10 (40 票)

この小説をお気に入り追加 (しおり) 登録すれば後で更新された順に見れます
36人がお気に入り
設定タグ:無音 , もるでお , ゆとり
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告

感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)

ニックネーム: 感想:  ログイン

詩音(プロフ) - マヤさん» マヤさん最後まで作品を閲覧していただきありがとうございます。イマジネーションネーションは個人的にとても大好きな世界観なので機会があればまた書かせていただきたいなとも思っております。今後とも何卒宜しくお願い致します。 (2019年11月29日 12時) (レス) id: 20528b2217 (このIDを非表示/違反報告)
マヤ(プロフ) - 完結お疲れ様です!詩音さんの中にあるImagination Nationの世界がとても好きで読ませていただいてました!素晴らしい作品をありがとうございました! (2019年11月26日 23時) (レス) id: e63cba3785 (このIDを非表示/違反報告)
詩音(プロフ) - ツナ猫さん» ツナ猫さん返信が遅くなってしまってすみません、ありがとうございます。CDの中の話とはまた違った展開として楽しんでもらえてるようで何よりです。これからもどうぞよろしくお願いします。 (2019年8月4日 10時) (レス) id: 20528b2217 (このIDを非表示/違反報告)
ツナ猫(プロフ) - この曲大好きなのでとても嬉しいです!CDを流しながら見るとより楽しいです(*^^*) (2019年4月22日 0時) (レス) id: 30cd74afcb (このIDを非表示/違反報告)
詩音(プロフ) - さきちんさん» さきちんさんありがとうございます。少しずつではありますがどうぞよろしくお願いします。 (2019年3月27日 19時) (レス) id: 20528b2217 (このIDを非表示/違反報告)

作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ

作者名:詩音 | 作成日時:2018年2月12日 8時

パスワード: (注) 他の人が作った物への荒らし行為は犯罪です。
発覚した場合、即刻通報します。