29話 襲来 ページ32
無音side
38「･･･そろそろ、やな。」
3821は腰に掛けていた懐中時計を手に取り時刻を見るとその時計をまた掛け直した。
時刻は約束の時間の数分前を指している。
僕と3821は城の屋上であいつ･･･紳士さんが来るのを待っている。
『･･･ねぇ、3821。
これって･･･大丈夫、なんだよね。2人に任せて。』
3821の方をチラリと見て彼の様子を伺う。
彼は僕の方を見てニコリと微笑んだ。
38「2人がそう簡単にヘタレ込むような臆病者に見えると思う？
･･･大丈夫だよ。2人なら、きっと。」
確かに彼らは僕よりも戦闘向きの魔法持ちだ。
もる君は火属性の魔術師、ゆとりんは剣術にも長けているけど雷属性の持ち主である。
そして2人の背後にはちゃげ君がいる。
彼は剣術に長けてもいるがポーションなどの強化薬の使い手でもある。
･･･まあ、戦闘向きのものだけだけれど。
じゃ「･･･あの二人は強いし。
ま、大丈夫でしょ。」
そう少し余裕そうに言う彼は長い筒の銃に火薬を詰めていた。
じゃむ君は普段は普通の村人なんだけど、過去に色々あって俺とも仲がいい。
何故かって？
･･･それは後々ゆっくり話すよ。まだ知らない2人にも。
38「2人とも、来たよ。」
なんだかんだ話しているうちに敵が来たようだ。
城の門をくぐった人物が月光によって顕になる。
タキシードを身にまとった男性のその姿はいかにも紳士だった。
･･･ただその頬に黒く、蔦が絡みついたような跡があることを除いては。
･･･これがジークリンデ卿の、身体憑依。
男性「･･･お待たせ致しました。
次期国王。そしてその仲間達よ。
･･･結論は、つきましたかな？」
そう言うと彼はもる君に対して、そして俺達に敬意を込めて会釈する。
そしてもる君はそんな彼に近づいて述べた。
もる「･･･俺は─────」
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 36人がお気に入り
お気に入り作者に追加
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
詩音(プロフ) - マヤさん» マヤさん最後まで作品を閲覧していただきありがとうございます。イマジネーションネーションは個人的にとても大好きな世界観なので機会があればまた書かせていただきたいなとも思っております。今後とも何卒宜しくお願い致します。 (2019年11月29日 12時) (
レス) id: 20528b2217 (このIDを非表示/違反報告)
マヤ(プロフ) - 完結お疲れ様です！詩音さんの中にあるImagination Nationの世界がとても好きで読ませていただいてました！素晴らしい作品をありがとうございました！ (2019年11月26日 23時) (レス) id: e63cba3785 (このIDを非表示/違反報告)
詩音(プロフ) - ツナ猫さん» ツナ猫さん返信が遅くなってしまってすみません、ありがとうございます。CDの中の話とはまた違った展開として楽しんでもらえてるようで何よりです。これからもどうぞよろしくお願いします。 (2019年8月4日 10時) (レス) id: 20528b2217 (このIDを非表示/違反報告)
ツナ猫(プロフ) - この曲大好きなのでとても嬉しいです！CDを流しながら見るとより楽しいです(*^^*) (2019年4月22日 0時) (レス) id: 30cd74afcb (このIDを非表示/違反報告)
詩音(プロフ) - さきちんさん» さきちんさんありがとうございます。少しずつではありますがどうぞよろしくお願いします。 (2019年3月27日 19時) (レス) id: 20528b2217 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：詩音 | 作成日時：2018年2月12日 8時
