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3話 ただ1人の ページ4

もるでおside

2人が寝静まった後、俺は1人で中庭に出た。

今日は月が綺麗だな
・・・ってなんで1人で痛いこと言ってんだ。

ふわっと二階の寝室の方から猫の相棒が寄ってくる。

どうやら外に出てるのに気づいたようだ。

・・・まぁ、俺こいつが猫なのかなんなのか知らねぇけど。

小さい頃親父である元魔王から守護霊って言われて貰ったはいいものの、やたら色々なところに付いてくる。

「お前本当付いてくるよな・・・」

笑いながら少し頭を撫でると、キュ、と可愛らしい声で鳴いた。

・・・こいつ本当に魔界の魔獣なんだよな・・・?
やたら可愛いなおい。

ふぅ、と、空を見上げ一息つく。

王達の中で唯一魔界の人間である俺は、魔界とは時間が昼夜逆転してる。
まあ、昼はだりぃからほぼ何もしてねぇけど。一応夜が俺の仕事時間である。


「さてと・・・仕事、やるか。」

少し背伸びをして結界強化を始める。

2人みたいに民達が起きている時に俺の仕事は出来ない。

・・・まあ、昼だるいからやってないだけだが。

・・・っていうか結界強化の作業見られたら流石に不審がられるか・・・


そういえばだが、2人には言っていないが・・・

先日魔物らしき気配を結界から感じた。


結界が破られてる・・・?
いや・・・まさかな・・・?

魔界とは和平条約を結んでいるし、万が一俺以外の魔界の人間が入国証を持たず近づいても俺の猫(?)が教えてくれる。

せめて頼むから・・・国内で事件が起きなきゃいいんだがな・・・

このまま平和な日々が続けば・・・
いつも通り3人で笑い合える・・・民達が・・・幸せな生活を・・・送ってくれれば・・・

俺は、それだけで十分だ。

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詩音(プロフ) - マヤさん» マヤさん最後まで作品を閲覧していただきありがとうございます。イマジネーションネーションは個人的にとても大好きな世界観なので機会があればまた書かせていただきたいなとも思っております。今後とも何卒宜しくお願い致します。 (2019年11月29日 12時) (レス) id: 20528b2217 (このIDを非表示/違反報告)
マヤ(プロフ) - 完結お疲れ様です!詩音さんの中にあるImagination Nationの世界がとても好きで読ませていただいてました!素晴らしい作品をありがとうございました! (2019年11月26日 23時) (レス) id: e63cba3785 (このIDを非表示/違反報告)
詩音(プロフ) - ツナ猫さん» ツナ猫さん返信が遅くなってしまってすみません、ありがとうございます。CDの中の話とはまた違った展開として楽しんでもらえてるようで何よりです。これからもどうぞよろしくお願いします。 (2019年8月4日 10時) (レス) id: 20528b2217 (このIDを非表示/違反報告)
ツナ猫(プロフ) - この曲大好きなのでとても嬉しいです!CDを流しながら見るとより楽しいです(*^^*) (2019年4月22日 0時) (レス) id: 30cd74afcb (このIDを非表示/違反報告)
詩音(プロフ) - さきちんさん» さきちんさんありがとうございます。少しずつではありますがどうぞよろしくお願いします。 (2019年3月27日 19時) (レス) id: 20528b2217 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:詩音 | 作成日時:2018年2月12日 8時

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