22話 悪魔のいる理由 ページ25
ゆとり side
あれからどれほどの時間が経っただろうか。
時間の流れとは感じ方によって早かったり遅かったりするというがこの状況だと遅く感じてしまう。
今、俺は両手足を拘束され、彼の傍で人質として取られているようだ。
ようだ、というのは彼自身が目的の人物以外を弾いているからであろう。
声はしようとも誰もその扉を開けることは無い。
これは上手を取られたな、と察知した。
しかし今でも有り得ない。
いつもにこやかな笑顔で皆を笑顔にしてくれる彼が。緑の瞳の彼が。
悪魔に囚われようとは。
彼の魔法は光属性のはず。
それなのに。
何故あの悪魔は彼に干渉できた？
そこだけが疑問点だった。
ゆと「･･･ひとつ、貴公に聞きたいことがある。
･･･その身体の元の持ち主は光属性のはず。
君達魔界出身の人達にとっては身体に害を及ぼすはずだよ。
なのに･･･何故･･･？」
決死の覚悟だった。
今は別の人物である彼にそれを問うと少し驚いた顔をして、そしてその後に笑った。
無音？「･･･本当に知らないのか？青の騎士よ」
ゆと「･･･何のことだ。」
無音？「この身体の主がどれほど君達に嫉妬していたのか。
そして私を誘き寄せてまで私をこの身体に受け入れたのかを。」
頭が追いつかない。
どういう意味なのか最初はわからなかった。
無音君が、彼を、誘き寄せた？
俺達に･･･嫉妬･･･？
それってどういう･･･
それを聞こうとした刹那。
先程まで1度たりとも開くことがなかったドアが大きく開く。
やっとかとばかりその人物の名前を呼んだ
ゆと「･･･っ･･･もるでお･･･！
･･･それに･･･3821も･･･？」
38「やっほー。ゆとりん久しぶりだね。
今はそれよりも･･･。」
3821はもるでおにチラッと目をやる。
彼からはまるで怒りがこちらにも伝わってくるほどの迫力を感じた。
もる「･･･お前がしていること。
分かってるんだろうな。ジークリンデ卿。」
無音？「お待ちしておりました。王子よ。
さあ、取引といたしましょうか。」
そういうと彼の姿をした悪魔はもるでおに膝をつき魔界の王子への敬意を顕にした。
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詩音(プロフ) - マヤさん» マヤさん最後まで作品を閲覧していただきありがとうございます。イマジネーションネーションは個人的にとても大好きな世界観なので機会があればまた書かせていただきたいなとも思っております。今後とも何卒宜しくお願い致します。 (2019年11月29日 12時) (
レス) id: 20528b2217 (このIDを非表示/違反報告)
マヤ(プロフ) - 完結お疲れ様です！詩音さんの中にあるImagination Nationの世界がとても好きで読ませていただいてました！素晴らしい作品をありがとうございました！ (2019年11月26日 23時) (レス) id: e63cba3785 (このIDを非表示/違反報告)
詩音(プロフ) - ツナ猫さん» ツナ猫さん返信が遅くなってしまってすみません、ありがとうございます。CDの中の話とはまた違った展開として楽しんでもらえてるようで何よりです。これからもどうぞよろしくお願いします。 (2019年8月4日 10時) (レス) id: 20528b2217 (このIDを非表示/違反報告)
ツナ猫(プロフ) - この曲大好きなのでとても嬉しいです！CDを流しながら見るとより楽しいです(*^^*) (2019年4月22日 0時) (レス) id: 30cd74afcb (このIDを非表示/違反報告)
詩音(プロフ) - さきちんさん» さきちんさんありがとうございます。少しずつではありますがどうぞよろしくお願いします。 (2019年3月27日 19時) (レス) id: 20528b2217 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：詩音 | 作成日時：2018年2月12日 8時
