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20話 取引 ページ23

ゆとりside

おかしいと思っていたがやっぱりそうだった。

最近無音君の行動に対して本人が覚えていないこと。それから口調が変わること。
それらを踏まえて最初から疑ってはいた。

無音君が俺の目の前で混乱し始めた時それは確かに彼を
・・・乗っ取っていた。

確かに無音君が乗っ取られていたとしたら納得がいく部分は何個もある。

まず国務室の結界。
あれは元々俺が集中できるようにと彼が作ってくれたものだ。
それを解くことは本人からしたら簡単な事。
そしてあれは記憶を利用し事前に結界を解いてから俺の記憶を消し資料を全て廃棄したという事か。

その考えがよぎり無音君の魔術を解くために眠らそうとしたのだが。

無音?「・・・いきなり何するのさ」

・・・どうやらあの。
無音君を乗っ取っている存在が現れたらしい。

ゆと「・・・貴公が乗っ取っているその身体。返していただきたい。
応じないのであれば・・・」

無音?「力行使もいとわない・・・か。」

俺は彼を睨み刀を構えた。
彼の瞳は普段の澄んだ緑色ではなく黒と赤が混じったかのような異様な色をしていた。

無音?「残念だけど。その刀で俺を斬ったことで彼が死ぬことに変わりはない。
・・・それでもいいのか?」

ゆと「・・・何が目的だ。」

俺は持ち手から手を離し彼をじっと見る。
普段の優しい面影は今の彼にはないと言えるだろう。

無音?「・・・まずは現国王の息子をここに呼んでもらうおうか。」

現国王・・・つまり元魔王のこと。
その息子ということは。
もるでお。ただ一人しかいない。

いつもの彼と話しているはずなのに。
俺の身体からは冷や汗が流れていた。

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詩音(プロフ) - マヤさん» マヤさん最後まで作品を閲覧していただきありがとうございます。イマジネーションネーションは個人的にとても大好きな世界観なので機会があればまた書かせていただきたいなとも思っております。今後とも何卒宜しくお願い致します。 (2019年11月29日 12時) (レス) id: 20528b2217 (このIDを非表示/違反報告)
マヤ(プロフ) - 完結お疲れ様です!詩音さんの中にあるImagination Nationの世界がとても好きで読ませていただいてました!素晴らしい作品をありがとうございました! (2019年11月26日 23時) (レス) id: e63cba3785 (このIDを非表示/違反報告)
詩音(プロフ) - ツナ猫さん» ツナ猫さん返信が遅くなってしまってすみません、ありがとうございます。CDの中の話とはまた違った展開として楽しんでもらえてるようで何よりです。これからもどうぞよろしくお願いします。 (2019年8月4日 10時) (レス) id: 20528b2217 (このIDを非表示/違反報告)
ツナ猫(プロフ) - この曲大好きなのでとても嬉しいです!CDを流しながら見るとより楽しいです(*^^*) (2019年4月22日 0時) (レス) id: 30cd74afcb (このIDを非表示/違反報告)
詩音(プロフ) - さきちんさん» さきちんさんありがとうございます。少しずつではありますがどうぞよろしくお願いします。 (2019年3月27日 19時) (レス) id: 20528b2217 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:詩音 | 作成日時:2018年2月12日 8時

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