20人ぼっち ページ23
『うわぁ！すごいねトントンくん。期末テストも満点なんだ』
「国語だけやけどな…」
ぼくには全然できない！と首をぶんぶん振る夢主くんもかなりの点数に違いないが、褒められて悪い気はしなかった
「そろそろお暇するわ、エーミールさん？も起きたみたいやし」
ベットには薄ら目が空いているエーミールが寝そべっていた
何かを察したトントンが、鞄とバックを抱えていそいそと保健室をでる
暫く沈黙が続き、夢主がそれを破った
『エーミールくん、ごめん。ごめんね』
「なんで、謝るんです？夢主さんは何も…」
勢いよく起きあがろうとしてふらつくエーミールを支えて夢主が言った
『すごいよ、エーミールくん。すごく我慢してる』
ごめんねごめんね。ほんとは止めるべきなのに、君が望んだ言葉しかかけられない
こんな愛し方しかできないなんて
『今日はもう帰ろっか』
「そう、ですね」
こんな愛し方しかできないことなんて、分かりきったことじゃないか
エーミールも、シャオロンも、きっとトントンだって、今までの友達という友達とは、そう言う友達の在り方でしかいられない
なぜなら、僕がそれを望んでいたのだから
＿＿＿＿＿＿
rbr side
「なんで！？なんで出ぇへんねん！あいつぅ」
ロボロがスマホに文字を打ち込む
内容はメンヘラ彼女顔負けの、極めて壮絶なものである
ロボロは元々、可哀想な人間などではなかった
美声、金持ちの子供、心を許した相手にしか見せない顔など、モテ要素はいくらでもある
それが備わっていて、なぜモテないのか
夢主の影響である
幼い頃から、夢主に心臓を鷲掴みにされていたロボロは隣に座れば惚気の嵐、少しでも夢主に興味を示すものなら鉄拳の嵐が吹き荒ぶこともあった
それに比べ、今はだいぶ収まっている方だ
しかし夢主への愛は変わらず重い
クラスが別れたことで疎遠にはなっていたものの、シャオロンの証言により再加熱されてしまっている
＿＿俺以外に可哀想なやつおらん！
＿＿＿だって俺はお前に…
そんな取り扱いにくい相手とあって、夢主からの扱いは一際丁寧であった。はずだ。
しかし朝から連絡が一向に途絶えている
そういうわけで、また夢主による被害者が増えているのだ
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てら(プロフ) - コメントありがとうございます(^o^)最近更新頻度がめちゃくちゃ少なくて申し訳ない…えだまめさんの養分になるために頑張ります！！ (8月4日 0時) (
レス) id: 715212aa2f (このIDを非表示/違反報告)
えだまめ(プロフ) - 初コメ失礼します。とっっても好きです…！！元々攻め主が好きなんですが攻め主系の夢少なくて…そんな中物凄くドンピシャな設定の小説に出会ってしまいました…ほんとに好きすぎます…これからも更新頑張ってください…！ (8月3日 22時) (レス) @page23 id: 7ac8ba9ab7 (このIDを非表示/違反報告)
ピッピ168号 - よかったです(＾ω＾)なんか粗探ししちゃってたみたいで申し訳なかったけれど、お役にたてたのならよかったです！(((o(*ﾟ▽ﾟ*)o))) (6月21日 17時) (レス) id: bae95beb1a (このIDを非表示/違反報告)
てら(プロフ) - うわぁ今気づきました！う〜不甲斐ない(/ _ ; )すぐ直しときますね！ピッピさんありがとうございます！ (6月13日 22時) (レス) id: 3db60a190a (このIDを非表示/違反報告)
ピッピ168号 - あの、間違ってたら申し訳ないんですけど、ポメラニアンの方はローマ字でs/h/a/o/r/o/nなので、syoではなくshaだと思います！syoは外資系さんですよ！ (6月13日 20時) (レス) @page17 id: bae95beb1a (このIDを非表示/違反報告)
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