ワガママな悪魔【d！】

♡ ページ9

zm「せやで」

『っ、ほんと？初めて会った！こんな感じなのね！』


地上で悪魔を見る、というかまず選別が難しいため微妙なところだが、はっきり見たのは初めてだ


zm「アリスも悪魔やろ」



答えるか迷ったが、バレているなら隠しても仕方がない


『そうだよ』

zm「匂いでわかんねんで。悪魔は」

『悪魔の匂い？』


zm「せや、それがわかるのも大抵悪魔やけど」



なんか匂いってやだな、どんな匂いしてんだろ
ゾムは頬杖をついてニヤニヤしている


『他の人には内緒。ね？』

zm「そういうとこも悪魔やな。ええよ、約束」


ゾムが小指をだす。ゆびきりげんまんという人間同士の契約なのだそうだ



zm「はーりせんぼんのーます。指切った！」

『えぇ、物騒すぎない？半殺しじゃんか』


やり過ぎじゃないかと問う私に、ゾムが不思議そうな顔をした



zm「もしかしてアリス、天界から来た"アリス"？」

『そうだけど…』


天界から来たアリスなんてどう考えても私だ
肯定すると、ゾムが目をキラキラさせ始めた


zm「どうりで世間知らずなはずや。ほんなら下界は初めてやんな。俺が色々紹介したるわ！」


ゾムは私を引っ張って部屋の案内をさせた

一応レディの自室ってわかってる？

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