超高校級のファッションデザイナーのコロシアイ学園生活

41　男の娘って実在するんだね ページ44

ピンポーン

部屋のインターフォンの音で最初に目が覚めた。相手は不二咲さん。

A「不二咲さんおはよう」

不二咲「おはよう、ごめんね勝手に起こしちゃって・・・あの動機が配られてから自分の秘密を人に言うべきか迷ってたんだけど・・・やっぱり行動しないといけないよね！私、今日の朝食会でみんなに秘密を打ち明けようと思うんだ」

ほ、ほんまですか！？ハードルが「大和田さん1人→全員」に急激に上がっちゃったよ！？本当に不二咲さん勇気あるなあ！？

不二咲「もしかしてAさんも薄々気づいてた・・・？葉っぱふんどしプレゼントしてくれたし」

不二咲さんごめん、あなたとふんどしの共通点が見つからない。確かにあの時嫌われる事を覚悟してプレゼントしたけど。そういえばあげたら不二咲さん喜んでいたし・・・・もしかして不二咲さんの秘密って、

「毎日ふんどしを穿いている」なのかな！？結構私の予想当たっている気がする・・・






食堂に着いた。癖の強いメンバーでありながら、今のところ一応全員出席している朝食会。昨晩の動機の影響か、心なしかみんなの表情は暗い。

不二咲「あ、あのね・・・今日は皆に伝えたい事があるんだっ」

(不二咲さんにしては)大きい声で全員の視線を集める。え、もう言っちゃう？今ここで！？

不二咲「私の動機に書いてあった事、皆に言うね」

不二咲さんの言葉にみんなはざわめきながらも、心の準備はできたみたい。私も不二咲さんがどんな事を言っても受け入れるつもりだ。

「じ、実は僕・・・男なんだ！！」





うん・・・・？

・・・やっぱり受け入れられないな。

悪いけど不二咲さんのその見た目から「男」という雰囲気は全くしないんだよね・・・
周りも信じられないようで

「三次元でもこんな設定があるとは！」「マジ？」「本当なの？」

と詰め寄っていた。不二咲さんは涙目。な・・・なんか可哀想になってきた。これじゃ私達が彼女(いや、彼？)をいじめてるみたいじゃん！

不二咲「じゃあ証明するから・・・男の子は来て・・・」

不二咲さんは男子だけを連れて食堂を出た。外からは

「嘘だろ、あるぞ！？」「まさか本当だったべ！？」

なんて声が聞こえてくる。何をしているかは察した。

それにしても不二咲さんが男だったなんて驚いた。ふんどしに喜んでいたのも、男らしさを出したかったからかな？

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