超高校級のファッションデザイナーのコロシアイ学園生活

40　霧切さんと相談 ページ43

本来なら自分の個室で寝るべきなんだけど、今日の私はモノモノマシーンを回す事に夢中になってまだお風呂に入っていなかったため、大浴場へ向かった。

1日位入らなくてもいい？そんな甘い考えは通用しないよ！ファッションでも、衛生ってすごく大切なんだから。







大浴場には私しかいなかった。

A「やった！貸し切り状態！」

髪と体を洗ってお風呂に入る。

A「はぁ〜癒され「ちょっといいかしら？」

どおぅわっ！(謎の叫び声)びっくりした・・・霧切さんか。

え？ていうか居たの？湯気の霧に紛れて全然気づかなかった。霧切さんだけに。

霧切「隣、失礼するわ」

私が返事をする前に、霧切さんは湯槽で私の隣に移動する。いや近すぎ。こんな広いんだからのびのび使おうよ・・・

思えば私、霧切さんと今まで全然会わなかった。向こうから避けてたのかな？

霧切「この前は見事だったわね」

A「え、何が？」

霧切「彼女の犯行を止めたじゃない」

あっ舞園さんの事か。あの時の舞園さん、めっちゃ取り乱してたなあ。

霧切「Aさん。貴方にお願いがあるの」

ずいっと霧切さんが顔を近づける。だから近いって！あ、初めて名前呼ばれた。

霧切「今もそうだけど、もし皆の精神が揺らいだ時、貴方が皆を支えて欲しいのよ」

霧切さん、お姉さんみたいだな。それにクールに見えて、みんなを守りたいって気持ちがあったなんて。

霧切「今後気を付ける人物は、大和田君かしら。動機が配られた時の彼の顔、とても動揺してたもの」

A「大和田さんが？」

動揺しているのはみんなも同じだと思うけど。でも霧切さんの目は真剣だった。

A「そっか。ありがとう霧切さん」

そろそろ上がろうかな。ふと霧切さんの方を振り返ると、

A(霧切さん、手袋しながらお風呂入ってる！？大丈夫なのそれ！？)

手袋を外せない理由でもあるのかな。

大浴場を出た時、廊下をウロウロしている不二咲さんに会った。何をしているのか聞いた所、

不二咲「今から大和田君に私の秘密を打ち明けようと思ってぇ・・・」

不二咲さん勇気あるね。でもさっき霧切さんに大和田さんは気を付けるべきって言われたし・・・

A「大和田さんも疲れてると思うし、やめた方がいいんじゃない？」

不二咲「た、確かに迷惑かも」

私が止めると、不二咲さんは「じゃあ明日打ち明けてみるよ」と言った。かなり大和田さんの事慕ってるんだなあ。

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