超高校級のファッションデザイナーのコロシアイ学園生活

27　突然やって来た救世主 ページ29

A「マズイ、このままじゃ・・・！」

手持ちの模擬刀にもどんどん傷がついてきた、その時。

ピンポーン

チャイムがなった。誰なのかは知らないけど、お願い、こちらに気付いて！！

桑田「入るぜ、舞園ちゃ・・・ん？」ｶﾞﾁｬ

桑田さーんっ！ ヘルプミーッ！

桑田「Aちゃんも！？何やってんだよ二人とも！？」

舞園「・・・ッ！」

舞園さんは勝ち目が無いと思ったのか、包丁を持ったままシャワールームに逃げこんだ。

A「ハァハァ、あなたのおかげで助かったよ、桑田さん・・・」

桑田「おいっ、どうしたんだよ！？なんで舞園ちゃんがAちゃん殺そうとしてんだよ！？そもそもなんでAちゃんがここにいるんだよ！？」

それはこっちの台詞だよ桑田さん。まあ桑田さんのおかげで助かったんだけど・・・

A「そういう桑田さんはどうして舞園さんの部屋に来たの？夜時間は出歩いちゃいけないルールだよね」

桑田「夜時間に出歩いたのはAちゃんも同じだろ。オレは舞園ちゃんに呼ばれたんだ」

桑田さんが一枚のメモを見せる。

【二人きりで話したいことがあります。私の部屋に来てください。場所を間違えないよう、部屋のネームプレートをきちんと確認してくださいね。舞園さやか】

桑田さんは舞園さんに呼ばれて来た・・・じゃあもしかして舞園さんは桑田さんを殺そうと・・・！？

A「私は夜時間ギリギリまで食堂に居たんだけど、厨房の包丁が一本無くなってて。ついさっき舞園さんも食堂に来たみたいだから嫌な予感がしてここに来たの」

桑田さんにここにくるまでの経緯を話した。

桑田「嘘だろ・・・まさか舞園ちゃんがオレを・・・」

桑田さんは絶句していた。そうだよね。普通「超高校級のアイドル」に呼ばれたら、来ない男子なんていないよね。

A「なんとか舞園さんを説得出来ないかな？」

シャワールームの扉の前に立ち、舞園さんに声をかける。

A「舞園さん、私はあなたに危害を加えるつもりは無いの」

舞園「・・・・」

A「信じて！こんな事をしたのも、きっと動機の映像なんでしょう！舞園さんがどんな映像を見たのかは知らないけど、映像なんていくらでも加工できる。モノクマさんの嘘かもしれないよ？」

舞園「じゃあずっとここで大人しく助けを待てって言うんですか！？いつまで経っても助けなんて来ないじゃない！」

舞園さんは大声で、でも真剣な声で言った。よほどショッキングなものを見せられたんだろう。

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