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Aが俺の手をほどく。

これで終わりにしようって決めてたはずが。

絶対に離れられへんなってもうてる。


Aに全部、持ってかれて・・・


「離れたくないなら、
離れる必要ないやん。
まだ結婚してるわけちゃうねんし。
やり直そ。
はじめから・・・」


「・・・無理だよ。
もう帰んなきゃ。
隆平くんが待ってるから・・・」


悲しく微笑んで呟く。


俺を見る目が揺れてる。


Aをつかまえたい。


この手に。


「行かせへん。
好きやねん・・・」


カラダを重ねる事で、
全部、奪えるならええのに・・・




海辺のロッジ。

ミシミシ音立てるベッドで抱き合う。


「時々、こうして会えるだけでええから・・・」


全部、俺のもんにしたいはずやのに。


気付いたら、そう口走ってた。


「仕方ないな・・・
亮ちゃんが飽きるまでね」


Aが俺の頬にキスしてくれて・・・


満たされてく。



全てが俺のもんちゃうくても。

Aの一部分だけでも。

俺に向けてくれたら・・・


「幸せだよ・・・
亮ちゃん・・・」


Aが俺の耳元に囁く。


二人ひとつの罪を背負った。

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亜季(プロフ) - すれ違いが切なすぎます。自分の気持ちを伝えなかった主人公ちゃん弱虫ー(泣) (2017年10月23日 22時) (レス) id: 327514e65b (このIDを非表示/違反報告)
ひみさ(プロフ) - 書き足されたモノ、読ませて頂きました(^^) とっても刺激的で、ドキドキしました(*^^*) (2017年10月23日 0時) (レス) id: 2e580a9b8d (このIDを非表示/違反報告)
くり(プロフ) - 亮ちゃんはちょっと自業自得やけど…(笑)、しげは不憫…そして照史くんも…。それにしても女はこわいなぁ(>_<) (2017年10月3日 18時) (レス) id: 23a9b7a6e0 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:fool x他1人 | 作成日時:2017年9月29日 21時

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