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「ううん。
婚約指輪。
だから、結婚するの。
秋に。
だから、もう仕事も辞めることに決めた」
半年後。
Aは他の男の物になる。
胸のざわつきは薄れるどころか、
増してく一方で・・・
涼しい顔して笑うこいつが、
初めて、心底憎いと思った。
Aのプロジェクトチームにボロ負けした時でさえ、こんな気持ちになった事なかったのに・・・
「なんで？
仕事、頑張ってたんちゃうん？」
結婚なんか興味ないんやと思ってた。
必死にがむしゃらにやってた姿。
俺は忘れられへん。
「淳太に負けて、
なんだか気が抜けたの。
ライバルいなくなっちゃって、
張り合いがなくなったっていうのかな。
認めて欲しい人、もういないから・・・」
ふと俺を見たその目が揺れてる。
認めて欲しい人って・・・
俺？
それは仕事で？
それとも・・・
俺は女としての、Aを求めてる。
「俺やったらあかんの？
その相手」
思わず口走ってたセリフ。
なんの脈絡もないし、
唐突すぎるのは、
自分でも分かってるねん。
全然、俺らしくないことも。
石橋叩いて渡るタイプやのに、
プロポーズをこんな風に勢いでしてまうなんて。
「淳太？」
Aが息を飲んで、俺を見た。
「結婚しようて言うために、
ここに呼び出した。
その結婚相手、俺やったらあかんの？」
もう一回、言う。
Aが、少し涙ぐんだ。
「やっと、気付いてくれたの？」
どういう意味？
もしかして・・・
俺のこと、ずっと待っててくれた？
自惚れてもええんかな？
「・・・待ちくたびれた」
そう言いながら、
ダイヤモンドの輪っかをAが、はずした。
この瞬間に俺らの恋が始まった。
「・・・まだ間に合う？」
返事は聞かずに、
愛しい人の手を引いて、
空港の人混みの中を歩き出す。
指輪分の罪の重さを背負って・・・
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亜季(プロフ) - すれ違いが切なすぎます。自分の気持ちを伝えなかった主人公ちゃん弱虫ー（泣） (2017年10月23日 22時) (
レス) id: 327514e65b (このIDを非表示/違反報告)
ひみさ(プロフ) - 書き足されたモノ、読ませて頂きました(^^) とっても刺激的で、ドキドキしました(*^^*) (2017年10月23日 0時) (レス) id: 2e580a9b8d (このIDを非表示/違反報告)
くり(プロフ) - 亮ちゃんはちょっと自業自得やけど…(笑)、しげは不憫…そして照史くんも…。それにしても女はこわいなぁ(>_<) (2017年10月3日 18時) (レス) id: 23a9b7a6e0 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：fool x他1人 | 作成日時：2017年9月29日 21時
