秘密。

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黄Side


いつかこんな日が来るって、
怯えてた。


二人が俺の目を盗んで、
時々抱き合うてるんに、
気付けへんほど、鈍感ちゃうし。


もっと前から・・・


章ちゃんの気持ちなんか、
そう、最初から知ってた。


Aの気持ちも。


横槍入れて邪魔したんは俺。



それでもAが欲しかった。




チャペルの祭壇の前。


Aの花嫁姿はほんまに綺麗や。



「生涯、これを愛し敬うことを誓いますか」


牧師の言葉に、Aがはっきりと、


「はい、誓います」


そう答えた。


見つめ合うて、微笑み合う。


Aの目には、確かに、
俺への愛情が見えた。

たとえ、二番目でも・・・


章ちゃんが嫉妬の目で俺を見つめてる。


俺の方がその何倍も嫉妬してる。


形だけでええ。

縛り付けておきたい。



いつか、俺だけを見てくれる日まで。







終わり。

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