◇26cm ページ34
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「あ、タカー!!久しぶり!!」
とある公園の銅像にもたれかかる影が、こちらを向く。
「Aさん。お久しぶりです。そして皆さんお揃いで(笑)」
「ごめんね、なんか勝手に増やして」
「いえいえ。じゃあ、歩きながら話しましょっか」
「うんっ。そーする!」
しばらく会えてなかったのにも関わらず、あんまり変わってないタカに心の中で笑う。大学入ってイメチェンでもするかと思ったけど、以外とそうでもなかったみたい。
「どう、大学楽し?」
「そうっすね、バレー環境も良いですし。なにより高校より自由感が広がったのが良いっすね」
「あーそれわかる!私も初めそう思った!」
ぽんぽんと進む会話。やはり久しぶりなので、
積もる話がたくさんある。
「Aさんはどうですか?全日本。俺、こないだの最終予選見てましたよ。あと噂にアタックNo.1(笑)」
「うーん試合は良いけどテレビは止めよ!?」
「www」
「あれすっごい恥ずかしい事しかなかったし!目撃談とかもう、自分で後で見てメンタルボロボロ……」
「めっちゃ面白かったっす」
「傷口えぐらないで!」
ぺち、と背中を叩く。ほんとは頭を叩きたいけど、なにせこの身長ですから。
「Aー、俺達置いてきぼりなんだけど」
「はー?だってもともとは私とタカの二人だけだったんだから!」
「だからって二人だけの世界に入らないでよ!」
「何言ってんの祐希」
ぶーたれる祐希をまあまあ、とマサ先輩がをたしなめる。
流石、マサ先輩大人。
「うーん、どっかお店入ります?」
「そうだねー。タカどっかある?」
「あ、それなんすけど」
タカがスマホで何かを検索し始めた。そしてそれを見せてくる。
「え、イチゴパフェ!??なにこれ!美味しそう!!」
「これ、この近くの店で最近人気なんすけど。Aさん絶対食べると思って。今日はここにしません?」
「タカー!!分かってる!!もう大好き!!」
ベシベシと背中を叩き、ギューと抱き付く。
なんで背中ばっか叩くんすか、と笑うから。この身長ですけど。嫌味ですか?と言えば、タカは屈んでくれた。
タカ、まじ優しい。ほんと大好き。
なので、とりあえず叩かずに撫でておいた。
「らしいけど、マサさん良い?」
「まあ俺はどこでも。祐希も良いんだろ?そこで」
「うん」
「じゃあけってーい!!」
早く案内して!とタカを急かし、ウキウキ気分で歩き出した。
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夏(プロフ) - 高橋優さん» ありがとうございます!最近は更新が停滞してしまって……>< (2017年1月29日 16時) (レス) id: 158d7772d4 (このIDを非表示/違反報告)
高橋優(プロフ) - 楽しみにしてます!頑張ってください!! (2017年1月13日 22時) (レス) id: b132b1eb85 (このIDを非表示/違反報告)
夏(プロフ) - CMYさん» ほんとにほんとに更新出来てなくてすみません!!!!!!受験勉強で時間取れなくて………。ほんっとうに申し訳ないです!応援いつもありがとうございます!!すごく有りがたいです。期待に添えずほんとうに申し訳ないです。なんとか頑張っていきます!! (2017年1月10日 22時) (レス) id: 158d7772d4 (このIDを非表示/違反報告)
CMY - 復活されてこちらもとっても嬉しい限りです!夏さんのペースで構わないので、これからも更新待ってます!頑張って下さいね!応援しています!!! (2016年8月24日 12時) (レス) id: 12f3ffde3b (このIDを非表示/違反報告)
夏(プロフ) - CMYさん» 返信遅くてすみませーーんん!!!(泣)実は、テストの点があまり良くなくて、携帯使えなかったんです………。更新また再開していくのでよろしくお願いしますね!!ずっと待っててくださってありがとうございました!!!(泣) (2016年8月23日 16時) (レス) id: 158d7772d4 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:夏
作成日時:2016年7月1日 21時