◇23cm ページ31
．
それから数日。私と祐希はセットでいることが割と多くなった。混合で二人組を作るときや、休憩の時など。マサ先輩と組みたい気持ちもあるけど、"組んでほしい"と言える勇気もまだ無くて。
ぼっちになるよりは良いから、正直助かっていると思う。
「あ、タカだ」
「タカ？誰それ彼氏？」
自主練中、携帯を開くとラインが入っていた。
「高校ん時の後輩。良く話しかけてくれてさ。私が三年の時に、一年の子だったから苗字は知らないんだけど。皆が"タカ"って呼んでたから、私もタカって呼んでるんだよねー」
「ふーん。で、何て？」
「明日遊びに行きませんか、って。明日オフだよね？」
「確か。合宿の中盤だし。一日だけ一旦オフ取るんでしょ」
「おし、じゃーいこ！タカと遊びに行くの久々！」
「…随分仲いいんだね、後輩なのに」
「まーね、でも最近はご無沙汰よ？向こうも大学入って忙しくなったみたいだし」
「どこの大学なの？Aと一緒じゃないみたいだけど」
「うん。確かー……中央大？って言ってたかな」
「え！？！！俺も中央大！！」
祐希のタレ目がぱっちりと真ん丸になる。
なんか、犬みたい。
「え、え、ねっ、そのタカってバレー部じゃない？もしかして」
「うん、多分。高校ん時もバレー部だったし」
「やっぱり！それ俺の大学の後輩！そいつ知ってる！おし、俺も明日一緒に行く」
「なんで！？」
「いーから！！後、もう一人呼ぶから！」
「はいぃ！？」
勝手にすいすいと話が進んでいく。せっかくタカと二人でゆっくりお喋りできると思ったのに。なんなのさ。
マサさーん、と祐希は手招きする。
……え、まさか
「マサさんあのね……」
祐希が先輩にこしょこしょと何かを耳打ちする。途端、先輩の顔にシワが寄った。
ちょっと、祐希何言ったのさ。
「Aちゃん、俺も明日行く」
「えええーー！？！！」
「ダメ？」
「だ、駄目だなんかじゃないですぅ……！」
そんな滅相もない。
誰が、先輩のお願いを断れるものですか。
じゃあよろしくね、とマサ先輩はにっこり笑って自分の練習に戻っていく。
瞬間、私は祐希をガクガクと揺さぶる。
「ちょっと祐希！マサ先輩に何言ったの！」
「べっつにー？」
その顔はニヤニヤとしている。絶対何か余計なこと言った。
(ああ、明日が楽しみだなあ♪)
(マサ先輩に何言ったのぉ……、内容によっちゃあ死ねる)
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夏(プロフ) - 高橋優さん» ありがとうございます！最近は更新が停滞してしまって……＞＜ (2017年1月29日 16時) (
レス) id: 158d7772d4 (このIDを非表示/違反報告)
高橋優(プロフ) - 楽しみにしてます！頑張ってください！！ (2017年1月13日 22時) (レス) id: b132b1eb85 (このIDを非表示/違反報告)
夏(プロフ) - CMYさん» ほんとにほんとに更新出来てなくてすみません！！！！！！受験勉強で時間取れなくて………。ほんっとうに申し訳ないです！応援いつもありがとうございます！！すごく有りがたいです。期待に添えずほんとうに申し訳ないです。なんとか頑張っていきます！！ (2017年1月10日 22時) (レス) id: 158d7772d4 (このIDを非表示/違反報告)
CMY - 復活されてこちらもとっても嬉しい限りです！夏さんのペースで構わないので、これからも更新待ってます！頑張って下さいね！応援しています！！！ (2016年8月24日 12時) (レス) id: 12f3ffde3b (このIDを非表示/違反報告)
夏(プロフ) - CMYさん» 返信遅くてすみませーーんん！！！（泣）実は、テストの点があまり良くなくて、携帯使えなかったんです………。更新また再開していくのでよろしくお願いしますね！！ずっと待っててくださってありがとうございました！！！（泣） (2016年8月23日 16時) (レス) id: 158d7772d4 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：夏
作成日時：2016年7月1日 21時
