◇15cm ページ15
．
「あれ、A残ってくのー？」
「はい、今日はちょっと……！」
チラッと先輩の方を見る。先輩は、こちらに気付きニコリと笑う。そして、さおりさんにペコリと頭を下げた。
何かを察したのか、さおりさんは去り際に"頑張ってね"と言い残していった。別に、貴方の考えてるような、やましい関係じゃございません。
「篠宮ちゃん、始めよっか」
「は、はい！」
と、彼の視線の先には優れたMBの人たち。その中にはアッキー先輩もいた。
「MB、声かけといたんだ」
「ありがとうごさいます！」
「篠宮ちゃんよろしく」
「アッキー先輩！」
わしゃわしゃと頭を撫でられる。
「マサさんが声かけてくれてさ。ぜひ篠宮ちゃんのブロックアウトの攻略をしようかと」
「させませんもんねー」
「言ったなあ？ナマイキ！うりゃ！」
ヒョイ、と体を持ち上げられる。
「わあ、高い高い高い！アッキー先輩タンマ！タンマ！ストップ！下ろしてー！」
キャッキャとしているとトミーさん(富松選手:篠宮命名)に、もう仲良くなったのかー、と笑われた。
「ほら、山内。そのくらいにして。練習始めよう」
「あ、はいマサさん」
眉にシワを寄せた先輩。せっかくの一緒に練習できる時間を潰すわけにはいかないので、アッキー先輩にまず下ろしてもらった。
そしてチーム分け。
「MBばっかりで、偏ってますよね？」
「ん、じゃあ。鈴木さん俺らのチームで」
「篠宮ちゃんよろしくー」
「はい！よろしくお願いします！」
練習がスタートした。
今更だけど、女子1人で混ぜてもらって大丈夫なのかな。
「……もう一本！！」
「マサ！」
ズドン、と重い音と共に向こうのコートにボールが転がる。
近くで見れば見るほどそれは綺麗で。これが私の憧れてた人なんだ、と見惚れてしまった。だからこそ、この人と同じコートに立っている今。
私も、もっと頑張らなくちゃ。この人に私のプレーを見てもらわなきゃ。
「先輩！！」
「っ篠宮ちゃん！」
先輩の手からはなたれたトスに、食らいつく。
目の前は壁。だけど、
「アウト！」
「………っしゃ！」
ブロックアウトで、ボールを外に追い出す。
「あー…くそ、まだ攻略できないなあ。ほんと上手いね、ブロックアウト」
「へへ、これだけが私の持ち味なんで！」
秀才プレイヤー出来田さんにそう言われると、やっぱり嬉しい。私のブロックアウトが通用してる！
まだまだ計算には私のプレーは負けません！
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夏(プロフ) - 高橋優さん» ありがとうございます！最近は更新が停滞してしまって……＞＜ (2017年1月29日 16時) (
レス) id: 158d7772d4 (このIDを非表示/違反報告)
高橋優(プロフ) - 楽しみにしてます！頑張ってください！！ (2017年1月13日 22時) (レス) id: b132b1eb85 (このIDを非表示/違反報告)
夏(プロフ) - CMYさん» ほんとにほんとに更新出来てなくてすみません！！！！！！受験勉強で時間取れなくて………。ほんっとうに申し訳ないです！応援いつもありがとうございます！！すごく有りがたいです。期待に添えずほんとうに申し訳ないです。なんとか頑張っていきます！！ (2017年1月10日 22時) (レス) id: 158d7772d4 (このIDを非表示/違反報告)
CMY - 復活されてこちらもとっても嬉しい限りです！夏さんのペースで構わないので、これからも更新待ってます！頑張って下さいね！応援しています！！！ (2016年8月24日 12時) (レス) id: 12f3ffde3b (このIDを非表示/違反報告)
夏(プロフ) - CMYさん» 返信遅くてすみませーーんん！！！（泣）実は、テストの点があまり良くなくて、携帯使えなかったんです………。更新また再開していくのでよろしくお願いしますね！！ずっと待っててくださってありがとうございました！！！（泣） (2016年8月23日 16時) (レス) id: 158d7772d4 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：夏
作成日時：2016年7月1日 21時
