keep hope alive ４ - 3JSB -

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、



彩「ほんとに帰っちゃうの？」


HR「Aは明日朝早くから撮影が入ってるんだよ」






帰り際、彩さんは名残惜しそうな顔をしていた。






A「ご飯ご馳走様でした。おいしかった」


彩「よかった！」


A「じゃあね、すくすく育つんだぞ」


HR「笑」


彩「Aから離れようとしないもん。笑」






靴を履き終えた私が顔を上げると、

彩さんに抱かれていた彼女が私の方へ手を伸ばした。



変わって抱き上げると、

私の服をギュッと掴んで離さない。






彩「Aのこと、お姉ちゃんだってわかってるのね」


A「そうなのかな、」






まだ少し緊張はするけど、こうして彼女を抱くのも

この何時間かで慣れてしまった。



私の胸に小さな耳を当てて、

きっと心臓の音を聞いている。



妹…。






彩「Aを初めて紹介された時ね、心底びっくりしちゃった」


A「？」


彩「その時はまだ仲が良いだけだった彼に連れられてきたAはまだまだ幼くて。でも影がある子だった」






ぐずる彼女を私から取り上げて、彩さんは笑った。






彩「最初は少し怖かったけど、だんだん 『ああ、この子はきっと誰よりも純粋で、まっすぐ物事を見つめる子なんだな』って感じたの」


A「…、」


彩「『純粋すぎるから、何かに対する不信感が常に彼女に付きまとっていて、それが影になっているんだろうな』って、私すぐAのこと好きになっちゃった。笑」






メンバーとうまく行き始めて、

私の周りの環境も

目まぐるしく良い方向へと向かっていく。



見返りが怖いけど、でも今のこの幸せへの道のりを、

ただ歩んで行きたい。






A「彩さんが義母(ママ)でよかった」






ツアーも終われば少し落ち着いて、

また年末に向けて忙しくなって、

年が明ければみんなでどんちゃん騒ぎして。



来年は良い一年になりそう。

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