keep hope alive ４ - 3JSB -

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、



人「俺、泣いちゃうかも」






開演五分前、スタンバイする八人。



直人さんが呟いた。






A「ですね、」


剛「Aはファイナルでもなんでもない日に泣いてたけどな」


健「あー、俺が後やりにくかったやつ。笑」


隆「あれは直人さんの方が相当泣いてた」


人「泣くでしょー！あれは。メンバーがあんな風に熱く語ってくれちゃってんだから」


己「A今日のコメントどうすんの。笑」


A「いやー、レパートリーが少ないんで、未だ何を言うか決まってないです。その時思ったことそのまま言う感じになりそうです」






ドームではもう映像が流れ始めたよう。



私たちもフードを深く被り、

下を向いたままそんな会話を交わす。






臣「早かったなぁ、ここまで…」


E「っすね、」






まさか自分たちが

このドームをいっぱいにできる日が来るだなんて。



夢にみながらも、まだまだ遠い話だと思っていた。






健「ま〜、楽しかったけど、しんどかったな。笑」


隆「ねー、俺もそう思う」


剛「俺も、かなりキツかったっす」


人「がんちゃんは一番忙しかったね〜！ハイローの撮影も一番にクランクインだったし、EXILEの方もあったもんね」


己「俺と直人さんでも結構キツかったのに、よく頑張ったね」


剛「なんすか、始まる前に泣かす気ですか？」






今回、

それぞれがそれぞれ多忙を極めたドームツアー。



夢ばかりじゃなくて、

激しく辛い現実にも悩まされた。






臣「Aも睡眠時間めっちゃ少なかったんじゃね？」


A「ですね。三時間寝れたらいい方でしたよ。笑」


E「それはキツい」


A「まぁでも、それぐらい忙しい方が逆に気持ちいいですけどね」


健「それ絶対睡眠時間不足すぎて頭おかしくなってるだけやで」






ゆる〜い雰囲気も一変、

あと数秒でこのパネルが開く。



何気なく顔を上げると、

こちらを見ていたのか、臣さんと目があって。



ふっと微笑まれたのと同時に、

胸の奥がぎゅっと狭くなった。






人「さ、ファイナル行こうか！」

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