keep hope alive ４ - 3JSB -

１７１. ページ33

、



A「………、」


E「寝不足？」


A「ELLYさん…、」






臣さんから衝撃的なことを告げられた翌日、

今日で本当の最後を迎える

初のドームツアーの最終リハーサルの後、

アリーナ座席に腰掛けてぼんやりしていると

いつの間にかELLYさんが隣に座っていた。






E「へぇ！臣さん、キザなこと言うなぁ。笑」


A「笑い事じゃないですよ、」






昨日のことを話すと、

ELLYさんはおかしそうに笑いながら

私と同じようにステージをぼんやりと眺める。






E「臣さん、ずっとAのこと好きだもんなぁ」


A「え？」


E「Aが福士くんと付き合ってる時も」


A「そんなに前から…、」


E「どうなんだろうね。多分、もっと前から好きだったんじゃないかな。俺はそう思うけどな」






昨日、あれから同じベッドに入るというだけで

もうガチガチだったというのに、

臣さんはこれからは本気で行くとかなんとか、

密着してきて…、というか抱きしめてきた。



そのおかげでファイナルだというのに

ろくに睡眠もとれないまま…。






E「Aは、臣さんに好きって言われてどう思った？」


A「どうもなにも…」


E「だよね。今までそんな風に見たことなかったでしょ。笑」






最近窪田くんと仲良いから、

焦ったんじゃないかなぁ



なんて、見た目とは裏腹の優しい声。






E「わー、これからが楽しみ！」


A「え？」


E「だって堂々とアタックできるもんねぇ！覚悟しとかないと心臓保たないかもよ？なにせあの色気だからね」






クスクス、まるで私たちの未来に

予測がついているかのような、ELLYさんの笑み。






E「臣さんも本気で言ってるから、それだけは誤解しないでね。……、ずっとAのこと、見てたよ。だから、真剣に向き合ってあげてほしいかな、俺たちは」






俺たち……。

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