keep hope alive ４ - 3JSB -

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、



アトラクションをほどほどに楽しみ、

あとは園内を見回ったり、写真撮りまくって、

あとでインスタにあげるという動画を撮ったり、

Aの顔には終始笑顔が浮かんでいた。






人「A楽しそ〜」






がんちゃん隆二の間に挟まれて、ふざけながら歩いて行くAを見ながら、直人さんは笑った。






人「最近、いろんな顔をするようになったもんね」


臣「そうですね」


人「ファンの間でも、最近変わったってもっぱらの噂だよ」






以前は仕事以外では 石像みたいに

同じような表情しかしなかったAが、

今はいろんな表情を見せてくれるようになった。



中でも一番、笑顔を多く見る。






人「笑顔がいいよね、笑顔が」






少し前の仲の悪さなんてなかったことのように、

俺たち八人は仲が良い。






人「俺たちさぁ、なんで仲悪かったんだろな」


臣「なんすか、急に」


人「大の男の大人七人でたった一人の女の子をさ、突っぱねてさ、なんで平気だったんだろ。ファンも認めてた彼女をなんで俺たちは認められなかったんだろ。そう考えた時にやっぱり嫉妬だったのかなぁって思うのね」


臣「…、」


人「前にあいつの父親…、元父親が言ってたじゃん？『こいつは無愛想なわりになんだって卒なくこなす』って」


臣「…、言ってましたね」


人「あれあれ。歌もダンスも演技もモデルも、あと作詞作曲までしちゃう。それに俺たちより遥かにHIROさんや周りの人からの信頼や期待を得てた。俺たちが欲しくて堪らないものをあいつは全部持ってたんだよなぁ、初めから」






現在敢行中のツアーの中でも、

Aのファンが圧倒的に増えたことがわかる。



あっち見てもこっち見ても

みんなAの名前を頰に表す。






人「でもあの子も俺たちと同じだったよね。あの子が欲しくて堪らないものを俺たちは全部持ってた。仲間、友達、家族、そういう類のもの、全部」


臣「……、俺ら似た者同士だったってことっすね」


人「だね」






でも、そういうことがあって、

今の俺たち八人がある。






A「直人さん臣さん！写真！撮りましょう！」


人「はいよー！」


A「臣さんも早く！」


臣「はいはい。笑」






これからだろ、俺たちは。

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