検索窓
今日:32 hit、昨日:7 hit、合計:1,619,370 hit

152. ページ14





玄関を開けると、

ソウルが尻尾を振って駆け寄ってくる。



ただいま、とだけ言って、寝室へと。






臣「熱上がってんじゃん…」






火照った頬と荒い息……、うん、生殺し。



なんて馬鹿なことを考えるのもほどほどに、

帰ってくる途中で買った

冷えピタをAのおでこに貼る。






A「ん…、」


臣「…、」






頼むわ……、まじで…。






臣「早く元気なれ〜……」






頭を撫でてやると、

苦しそうにしていた顔が一瞬和らいで






A「ママ……、」






そう、呟いた。



夢でも見てんのかな。



だとしたら、幸せな夢。







Aの幼少期の話は、

最悪の聞き方だったあの日以来

一度も聞いていない。



誰も踏み込もうとしない、というか

A自体が

あまり踏み込んでほしくないといった様子だし、

誰も踏み込めない と言った方が

正しいのかもしれない。



自分のことはあまり多く語ろうとはしないから、

こうして家だって知らないわけで、

あとAの趣味とか好きな物とか

歌やダンス以外の特技なんかもよくわからない。



一回何かのアンケートで答えてたの見たけど、

正直その時は筆跡の方が気になって

内容なんて全く気にも留めなかったし。



あれが欲しいこれが欲しいっていうのも

聞いたことがないし、そもそも物欲がないのか?



そういえばこいつの誕生日って……、






そんなことを呑気に考えていると

うとうと瞼が重たくなってきて、

その睡魔に身を任せた。

153.→←151.



目次へ作品を作る感想を書く
他の作品を探す

おもしろ度を投票
( ← 頑張って!面白い!→ )

点数: 9.9/10 (604 票)

この小説をお気に入り追加 (しおり) 登録すれば後で更新された順に見れます
4292人がお気に入り
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告

感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)

ニックネーム: 感想:  ログイン

ゆゆ(プロフ) - リクエストです。PVの撮影秘話とか読みたいです!!お話の時系列の関係もあると思うので、どの曲でもかまいません!よろしくお願いしますっ! (2017年2月25日 23時) (レス) id: d4c9243710 (このIDを非表示/違反報告)
スフィンクス(プロフ) - ??さん» ご指摘ありがとうございます。 そうなんですよねー!当時よりオミリーが仲良くなっちゃってるんで、その辺曖昧なんでとりあえず年功序列で敬語にしておきました(笑) (2017年2月20日 14時) (レス) id: a701b75e64 (このIDを非表示/違反報告)
??(プロフ) - 毎回面白くて読ませていただいてます!登坂に対しての「さん付け」は岩田だけで、エリーに対してはみんなタメですよ!今は分かりませんが(笑) (2017年2月20日 4時) (レス) id: afc127ca21 (このIDを非表示/違反報告)
ちひろ - みんななにか企んでるんですね!1人1人が本当に言ってそうです、いつも!最新楽しみにしてます! (2017年1月21日 1時) (レス) id: abacfed7bd (このIDを非表示/違反報告)
りこぱん - 更新ありがとうございます!すごく面白いので次の更新また楽しみにしてます! (2017年1月10日 22時) (レス) id: a88db7366b (このIDを非表示/違反報告)

作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ

作者名:スフィンクス | 作成日時:2016年12月2日 21時

パスワード: (注) 他の人が作った物への荒らし行為は犯罪です。
発覚した場合、即刻通報します。