keep hope alive ３ - 3JSB -

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、



A「 ( なんなんだほんと…っ、 ) 」






心臓がバクバクと音を立てる。



どういう訳で

心臓がこんなにも忙しないのかはわからないが、

予想だにしなかった出来事への驚きが大半だろう。






ｺﾝｺﾝｯ






A「びっ…くりした……。どうぞ〜」






少し強めに叩かれたノックの音で驚いたが、

ドアを開けて半歩控室に踏み込んだその人物に

さらに驚く。






A「っ、や、山下さん…、」


健「邪魔するで」


A「じゃ、邪魔するなら帰って」


健「はいよー、っておい！っ、」


A「…っ、」






関西では土曜のお昼に放送されている

吉本新喜劇 のお馴染みのネタであるこれ。



ツアーや収録等で関西を訪れた際には、

楽屋に用意されたテレビで

ちょくちょく見ていたものだ。



咄嗟に出てきたその言葉に、

山下さんはさすが関西人、ノッてくれた。






健「お、お前ほんまに今日行かへんのか」


A「い、行きません」


健「ほ、ほー。さようか」


A「は、はい」


健「ほな俺ら行くから。………お疲れさん」


A「おっ、お疲れ様、ですっ！」






山下さんも無意識だったのか、

二人して微妙な空気になって。



お疲れさん 山下さんは確かにそう言った。



いきなりなことだったけれど、

それでもその言葉は素直に嬉しかった。

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