keep hope alive ３ - 3JSB -

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、



と言っても、

あの人と連絡をとる手段なんてないから

決着をつけるのは当分先になりそうだけど。





「パパァ！」


A「…っ、」


臣「A？」


A「あ、はい」


隆「あ、浦崎さんとこのお子さんじゃん」






ボーカルでの撮影を終え、

リハのためスタジオに向かっている途中、

ぼんやり考え込んでいた私の耳に届いた子供の声。



廊下の向こう側で一人の男の子が

キョロキョロ辺りを見渡していた。






隆「リョースケ！」


「あ！リュジ！臣！」






今市さんの声に反応して、

少年は嬉しそうにこちらへ駆け寄ってくる。






隆「リョースケ、パパは？」


「パパ、いない」


臣「はぐれちゃったか」






リョースケこと良介くん。



以前二人の仕事の時に仲良くなったそうな。






良「A！Aがいー！」






浦崎さんに連絡をとって、急用が入って

しばらく良介を迎えにいけないということで、

良介を預かることに。



私たちがリハをしている間、

良介はいい子に座って見学していた。



休憩に入るなりメンバーが良介に集まっていたのに

少し遅れて合流するなり、

良介は私の足にへばりついてきた。






健「なんちゅーガキや！こいつ将来女好きやぞ！」


E「子供相手にそんなこと言わない！」


A「良介、パパ遅いね」






良介を抱き上げると、まだまだ短い手を

私の首に回して、肩口に顔を埋める。






己「おねむかな」


A「ですね。…、良介、眠い？」


良「んぅ〜…」






子供なんて、どうやってあやせばいいんだろ。



自分が幼少期にこうやってされた経験がないから、

どうすればいいかわからない。

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