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A「やっぱ、思ったことって口にしないとダメなんですね」


隆「当たり前だろバーカ。お前それでもアーティストか」






それからすぐに、

Aの口から福士くんと別れたことを聞かされた。



俺たちの目には順調そうに見えていた二人は、

いつの間にか

戻ることのできないところまで来ていたらしい。



ひどく傷ついた顔で彼女が報告してきたのを、

メンバー誰一人口を開くことなく聞いていた。






A「今市さんガンつけが怖いんですよ」


隆「慰めてやってんだろ感謝しやがれ」






まだまだ寒空の下、

縮こまったAの隣に隆二が座っている。



メンバーは楽屋で待機中。



俺はそんな二人を物陰から監視中。






隆「だから俺が忠告してやったんだろ」


A「あれのどこが忠告なんですか」


隆「あ?立派な忠告だったろ」


A「ただ嫌味にしか聞こえなかったですけど」


隆「泣くか嫌味言うかどっちかにしろよ」


A「泣いてねぇし」


隆「泣いてるし」






報告するなり半べそで楽屋を後にした

Aを追いかけようとした俺より先に、

隆二が後を追っていった。



メンバー全員びっくりしてたけど、

ここは隆二に任せようってことになって。



俺は気になって仕方ないから

こうやって盗み見てるわけだけど。






隆「なんだ、あれだな。お前も、普通の女の子なんだな」


A「男だと思ってたんですか、」


臣「 ( そういうことじゃねぇだろ ) 」







涙声のA。



隆二が乱暴にその頭を撫でる。






隆「そ。男だと思ってた。だから恋愛で泣くとか女なんだなぁって思ったんだよ」


A「だって…」






ああ、聞きたくなかったな。



こんなとこで盗み見してるから、

バチが当たったんだろな。






A「ほんとに好きなんだもん…」

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ぱーぷる(プロフ) - おかえりなさい!&大学合格おめでとうございます!わたしも同じ受験生として、勉強頑張ろう…息抜きで読ませてもらってます!続き楽しみにしてまーす(^o^) (2016年11月30日 19時) (レス) id: 67aa355946 (このIDを非表示/違反報告)
亜紀(プロフ) - 大学合格おめでとうございます(o^∀^o)これからも頑張って下さいねp(^-^)q (2016年11月24日 0時) (レス) id: e2e538d83b (このIDを非表示/違反報告)
結衣(プロフ) - おかえりなさい!更新待ってましたー大学合格おめでとうございます!これからも更新がんばってください!楽しみにしてます!この作品大好きです!!! (2016年11月21日 19時) (レス) id: 28c0d84d93 (このIDを非表示/違反報告)
まかろん。(プロフ) - 待ってましたーーー!!おかえりなさい!合格おめでとうです ## 全然すっからかんじゃないですよ!これからもがんばって!!! (2016年11月21日 17時) (レス) id: da317d6ce2 (このIDを非表示/違反報告)
ゆいはん(プロフ) - おかえりなさい!更新楽しみにしてます〜☆ (2016年11月20日 21時) (レス) id: f0cff28e46 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:スフィンクス | 作成日時:2016年7月25日 18時

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