keep hope alive ３ - 3JSB -

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、



蒼『福士蒼汰です。よろしくお願いします』






第一印象は 爽やかな好青年。



その印象は電話を挟んだ今の今も健在だ。






蒼『Aちゃん、ご飯行かない？』






職業柄、食事に誘われることはしょっちゅうだし、

彼に誘われたのだって、

共演者の方みんな揃っての席だった。



彼曰く、

隣の席に座ったのは計算尽くだった、らしい。






蒼『ダンスしてる時とのギャップ、すごいね』






私があんまり上手に喋れないことを理解して、

彼は一生懸命私に会話を持ちかけた。



どれだけ会話が短く終わっても、次、次、と

彼は話題を引きずり出しては玉砕されて。






蒼『気づいてたと思うけど、好きです！付き合ってください！』






気持ちがダイレクトに伝わるストレートな告白。



彼らしい、そう、思わず笑みがこぼれた。






蒼『笑わないでよ。こっちは必死なんだから！』


A『ごめんなさい。笑』


蒼『え、まって。どっちのごめんなさい？！』






私の中に深く踏み込もうとはせず、

優しく見守るかのように私を包み込む彼に

私の気持ちが惹かれていたのに気づいたのは、

気持ちを伝えられたその時だ。






蒼『会えないって、辛くない？』


A『…っ、』






私は、 好き とか 会いたい とか

自分の気持ちを伝えることがいつもできない。



言いたいことを言えなくて、

いつも言い噤んでしまう私を

蒼汰くんは理解してくれていた。



…………、と思ったんだけど。






蒼『A………、今、悲しい？』


A「…………………、悲しく…ないよ」


蒼『………そっか。うん。そっか』

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