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A「遅れてすみません!」






息を切らしてセットに踏み込むA。



額にうっすら浮かぶ汗を見る辺り、

駐車場からダッシュできたんだろう。






HR「大変だったね」


A「はい。すみませんでした」


HR「よし、じゃあ始めようか」






HIROさんの言葉にそれぞれ配置につこうと

移動を始めたというのに、Aは動こうとしない。






人「A?」


A「あの!」






普段は聞かない、Aの大声に全員が振り返る。






A「今回の報道の件、すみませんでした。彼とは半年前からお付き合いさせてもらってます。仕事に支障はきたしません、絶対。だから、暖かく見守っていただければ幸いです」






深く頭を下げたまま、Aの表情はわからない。



ただ、俺から少し離れた位置にいた隆二だけが、

その姿を俺たちとはどこか違う感情で見守っていた。






篤「いいんじゃない?二人、お似合いだよ」






誰から口を開くのか、

なんとなくそんな空気が漂っていたのを破ったのは、

ツアーこそ参加しないものの、

リハを見学に来ていたATSUSHIさんだった。






HR「結婚となると話はまだ別だけどな」


篤「HIROさん。笑」






ムスッとした顔でセットから離れていくHIROさんに

ATSUSHIさんが続き、やっとそれぞれが動き出す。






MD「Aにも彼氏か〜!」


US「全くその気なかったから、男の子には興味ないのかと」


MT「まぁでも、ちょっと安心したね」


敬「俺 ” だけの ” Aだったのになー。笑」


AR「だけの 強調するね〜。笑」






オリメンに囲まれて、

Aも安心したように笑顔を見せていた。






啓「敬浩くん全然落ち込んでねぇじゃん?」


敬「あーうん、なんか思ってたより平気。というより相手がよかったのかな。福士くん、業界でもいい子だって噂だし」


亜「そうなんすか?まぁ人の良さが顔に溢れてますけど」


MD「このAを射止めたくらいだから、ただ者じゃないね、福士くん」






俺たちとは真逆の方へ進んでいく彼らを

なんとなく見送っていると、

同じ持ち場の裕太とAが

なにやら神妙な顔持ちで歩いてきた。

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ぱーぷる(プロフ) - おかえりなさい!&大学合格おめでとうございます!わたしも同じ受験生として、勉強頑張ろう…息抜きで読ませてもらってます!続き楽しみにしてまーす(^o^) (2016年11月30日 19時) (レス) id: 67aa355946 (このIDを非表示/違反報告)
亜紀(プロフ) - 大学合格おめでとうございます(o^∀^o)これからも頑張って下さいねp(^-^)q (2016年11月24日 0時) (レス) id: e2e538d83b (このIDを非表示/違反報告)
結衣(プロフ) - おかえりなさい!更新待ってましたー大学合格おめでとうございます!これからも更新がんばってください!楽しみにしてます!この作品大好きです!!! (2016年11月21日 19時) (レス) id: 28c0d84d93 (このIDを非表示/違反報告)
まかろん。(プロフ) - 待ってましたーーー!!おかえりなさい!合格おめでとうです ## 全然すっからかんじゃないですよ!これからもがんばって!!! (2016年11月21日 17時) (レス) id: da317d6ce2 (このIDを非表示/違反報告)
ゆいはん(プロフ) - おかえりなさい!更新楽しみにしてます〜☆ (2016年11月20日 21時) (レス) id: f0cff28e46 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:スフィンクス | 作成日時:2016年7月25日 18時

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