keep hope alive ２ - 3JSB -

５２. ページ4

、



HR「怖い…か、」


A「序編ですか？これは」


HR「え？」


A「今度は誰が辞めるんですか…？」


HR「A、」






ライブ直後の汗が背中を伝う。






A「ごめんなさい…。誰が辞めてもちゃんと何も言わずに見送るつもりです。……だけど…」


HR「…」


A「私はまた…、一人になる…っ、」


HR「A……、」






グッと唇を噛み締めて

泣きそうになるのを堪える私をHIROさんは

またあの時と同じような目で見つめる。






HR「Aはもう、一人じゃないだろ」


A「ぇ……？」


HR「微笑」






一人じゃない、いまいちピンとこない私の頭に

軽く手を乗せてHIROさんは何も言わずに

ただ微笑んで去って行ってしまった。






「Aさーん。mobileの写真いいですか？」


A「ぁ…、え、このライブ直後の汗だくの私をですか？」


「はい。笑」


A「某人気メッセージアプリのタイムラインにはあげないでくださいよ、」






その日のmobileには、

ライブ直後の私が控え室の前で

ピースする写真があげられた。

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