keep hope alive ２ - 3JSB -

７０. ページ22

、



臣「寝た……？」






初めて自分の感情を丸出しにして

あんなにも泣きじゃくるAは、

気付けば俺の腕の中で静かに眠っていて。






臣「……、」






衣装でよく出されるウエストはもちろん、

脚や腕などしっかりと引き締まった

見た目からわかるようにほっそりとしたAは、

抱きしめると見た目以上にもっと華奢だった。



そんな彼女を抱き上げて

とりあえずHIROさんの元へ向かおうと

部屋を出てすぐのところでとある人物とばったり。






敬「え…」


臣「あ、お疲れ様です」


敬「えええええええええ！！！」






は、なに。うるさ。






敬「え、え、え？！ な、なに、そんな関係だったの君たち！！」


臣「ちょ、敬浩さんなんか勘違いしてません？」


敬「Aはそういう行為をした後は疲れて寝ちゃうタイプなの？！そうなの？！ 嫌だっ、お兄さんはそんなこと知りたくないっっ」






ノリなのかよくわからないまま耳を

多くリングをつけた手で覆う敬浩さん。






臣「なに変なこと考えてんすか！！ 全然そんなんじゃないですからね！？」


敬「空き部屋から出てきたくせにぃ！」


臣「はぁぁぁ…」






話になんねぇ。






臣「いろいろあって寝ちゃったんすよ。それで家とか知らないしとりあえずHIROさんのところ行こうと思って」


敬「いろいろ…」


臣「敬浩さんが想像しているようなことではないので」


敬「なーんだ、つまんねぇの」






なにがだよ。

７１.→←６９.

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す