keep hope alive ２ - 3JSB -

５０. ページ2

、



なんの気まぐれだったんだ…。



それとも私の反応を見て楽しもうとしていた？



後者だったなら、

生憎、驚きすぎて声も出なかったのだが。






A「楽しかった……、か」






確かに、ライブという空間においての

あの緊張感と熱気、そしてファンの皆さんからの

声援 は癖になるくらいのもので。



楽しい。



なにもライブだけではない。



歌うことも踊ることも間違いなく大好きだからこそ

それをできること自体が

私にとっては楽しくて幸せなことなんだ。






HR「A、」


A「HIROさん…、お疲れ様です」


HR「お疲れなのはAでしょ。笑」


A「ぁ…、いえそんな」


HR「どうだ、ライブは」


A「楽しいですよ、すごく」






控え室手前。



いつものようにオールバックに

髪を結ったHIROさんの目は優しさに満ち溢れていた。






HR「不安か…？」


A「ぇ…？」


HR「ATSUSHI抜きの EXILE TRIBE は」


A「…っ、なんで……」


HR「そんな顔してるからさ、」


A「……、少しだけ不安です」






HIROさんはどういう意図で

ATSUSHIさんを外したんだろう。



表には ” ATSUSHI抜きでどこまでやれるか ”

とかなんとか言ってるみたいだけど、

正直半信半疑な部分があって。







A「一番近くで見てきたからこそ…、ATSUSHIさんを尊敬してきたからこそ…、怖いです…」

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