大蛇の血を持つNRCの生徒は、嫌われ者~3~【ツイステ】

第百二話　魔力の塊 ページ9

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『やばい…偽者が暴れてるっ！！』

______しまった…バレてしまった……

『確実に私を殺しに来てる…ど、どうしよう……』

______僕が何とかする。だからその間、偽者の対応してて。早めに戻って来るから。

『え、まっ………！！あ、行っちゃった……』




"待って"……それは私が言うべき言葉じゃない…
それより、偽者が原動力にしていた黒い宝石を今は、縛っているけれど……すぐにはち切れそうだな…

何か…他に止める方法は……あ、私のユニーク魔法…使えるかな？あ、でも…それが逆効果なら？どうしよう…早く帰って来てくれないかな……

そう考えていると、目の前からバキッと音が響き渡った。




『っ！？やばい…宝石を縛っていた鎖が壊れた…！』




私の手足首に付いてた鎖は、強力な魔力でも壊れなかったのに、一瞬でバラバラになるなんて……って、感心してる場合じゃない！！

えと、えと、どうすれば……声しか聞こえない子に、一応説明して貰ったけれど、この黒い宝石は私の魔力らしい……この宝石が壊れれば、私は偽者と合体して、完全に乗っ取られる。

逆に黒い宝石から透明な宝石に変えれば、私は偽者から解放されて、オーバーブロットも終わるらしい。透明ね……私は汚れちゃったから黒の方が綺麗だと思うけれど…でも…やっぱ……




『…関係ない赤の他人を怪我させるのは許さない。皆んな、戻ったら許してくれるかな……って、止まった？』

______お待たせ…っと！よし、止まったね！！

『あ、遅いよ…ねえ、次は何をすれば良いの？』

______ごめんごめん！僕達がやる事は…じっと待つ事かな？貴方のオーバーブロットを対応してくれてる人達を陰ながら応援するしかないね。

『……そっか…』




"暇だし、対応してくれてる皆んなの様子見ながら雑談でもしようよ"って言われた。声しか聞こえないのに、何故か感情や表情が分かる気がする。

頑張ってとか応援する事しか出来ない私だけど、許してね。




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