第百話 綺麗な水の音 ページ7
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ポチャン…ポチャン…と水が落ちる音が響き渡る。
『う、ん……？こ、此処は……？』
あれ…私、さっきまで暴れてなかったけ……？水が落ちる音が聞こえ、重い瞼を開けて周りの見渡せば、暗い暗い静かな黒い部屋…私、此処に閉じ込められたのかな……
あ、後ろに少し光が差し込んでいる……
出られるかなって…私、此処から出たら帰れる場所ってあるのかな……ないよね…はは…
私は光に向かう足を止め、ボーっとその光を眺める。此処に私が生まれて来たのが間違いだったんだ。
『地面がドロドロしてきた…このまま私、沈んだ方がいいかな……皆んな私の事、要らないんだし…いいよね？』
______本当にいいの？
『……いいよ。私がこの世から消えるなら。』
______…本当にそれが貴方の望み？
『……そうだよ。』
突然、隣から声が聞こえてビックリしたけれど、質問に答えていく。私に聞いて何が楽しいんだろうね。あは…何もないのに。変な子…いや、私の方が変な子か。
段々と沈んでいく私の足…もう少しで膝らへんに来る。声しか聞こえないけれど、隣から不安そうな表情が見える気がする。そんな顔されたら、期待しちゃうじゃん。
______なら、これを見たら…変わってくれる？
『何を………っ！？』
______本当に…貴方は消えたい？
『何…してるの……誰も傷付けないって……あは…だから約束は嫌いなんだ……どうしよう…このままじゃクロウリーさんが…』
______貴方は偽者に飲み込まれ、体を乗っ取られているけれど、全てじゃない。
それって…完全に私と偽者はくっついてないって事？なら、まだチャンスはあるの……？また、やれる…？大丈夫かな……私、やり直せるかな…
そう思って隣を見る。やっぱり表情は分からないけれど、優しい微笑みを向けていると思う……この妄想癖も直したいな……
沈み込んだ足を上げて、光の元へ再び歩いて行く。
『魔法を撃とうとしている偽者の動きを封じ込めればいいんだね？』
______うん、頑張ってね。応援してるよ。
『……有り難う。』
______
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ユユユ - 初めてコメントします！先日から読み始めたのですが、夢中になって一気に読んでしまいました！世界観が作り込まれていて、すごく面白いです！これからも頑張って下さい！ (2021年10月14日 17時) (
レス) @page50 id: 38e3ee99a0 (このIDを非表示/違反報告)
あぶら菜 - 黒鬼さん» 黒鬼様コメント有り難う御座います。そう言って下さり嬉しいです。応援有り難う御座います。更新、頑張りたいと思います(*^^*) (2021年7月2日 18時) (レス) id: 8019e5d7e3 (このIDを非表示/違反報告)
黒鬼 - このお話大好きです！じゃけぇ更新頑張ってください！！ (2021年6月30日 20時) (レス) id: 02079f421c (このIDを非表示/違反報告)
あぶら菜 - サナさん» サナ様コメント有り難う御座います。そう言って下さり有り難う御座います。夢主が救われるまで更新、頑張りたいと思います(*^^*) (2021年6月5日 16時) (レス) id: 8019e5d7e3 (このIDを非表示/違反報告)
サナ(プロフ) - 面白いです！夢主が救われますように…！と思いながら更新楽しみに待っています！ (2021年6月5日 14時) (レス) id: 4fce5af3ab (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：あぶら菜 | 作成日時：2021年5月18日 17時
