混ざり合う色彩〜月下ノ笹〜

#57 ページ13

your side







『実はさ、私原宿初めてなんだよねぇ』







「俺もだ」





『マルドゥクは？』





「…んあ？あぁ、俺は裏稼業やっとる時にちょくちょく来とったわ」





『ってことは裏稼業の人たちにとっていい場所ってことねぇ…』




悩みながらも適当に竹下通りを歩く





『はっ、…！』






「ん？どうしたSCREW」





『はわわ、…』






私の目の前にあるのは






ふわっふわのパンケーキ





「「え”、」」




『🥺』





「あ、甘党じゃないんだが、…？」




ルプスは甘党ではなく辛党だ




「儂は構わんが…これで入るのが嫌じゃ」





『ほ、っ、ほすっ…ﾌﾞﾌｫ笑』





「てんめぇ、…覚えとけSCREW…怒」





「やめろ二人とも。昼飯食ってねぇし、丁度いいだろ」




ルプスがばちばちと火花を散らす私たちの間に入り





店に入るよう促した




店に入るや否や





『きゃ、きゃわ〜！！』




可愛い装飾がされていた




それを横目に




「ここは観空大は無理か…寸勁ならいけるな…」





「…ここ昔ヤ○ザの巣窟じゃったとこや、…改装したんか？」




それ絶対店員の前で言うなよな二人とも



パンケーキを頼んだ私と




ブラックコーヒーを頼んだルプス




意外だったのがマルドゥクで





「儂は特盛のやつで頼むわ」




と何食わぬ顔で特盛のパンケーキを頼んだ




なんなのこの人。




一緒にいて飽きないし




ギャップに惚れそう…




もう、落ちてしまいそう…











「へぇ、あいつらがAの周りにまとわりつく屑かぁ…」






虎視眈々と魔の手が迫っているとも知らずに






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