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Aの店に足を運び、案内されたVIPルームで彼女が来るのを待つ
あのときから自分の中の時間は止まったままなのに
大人になってしまった俺たちは
再会して、どうなっていってしまうのだろう
今になって、不安がぐるぐると全身を取り囲む
しばらくすると、高いヒールを鳴らして階段を降りてくる音が近づいてきた
「失礼します。
こちらがご指名の壱ノ瀬 空さんです。」
黒服の後ろから、姿を見せたのは
俺がずっと愛していた女だった
『失礼します』
顔を上げたAは、俺の顔を見て言葉を失った
「京極竜です」
瞬きさえしない彼女の瞳を見つめながら
先に名乗ってやれば、やっと口を開いたA
『…か、ずま…？』
この歓楽街では、A以外の女は呼ぶことのない名で俺を呼ぶ
「ほんまに俺が京極竜やって、知らんかったんやな」
頑張って登り詰めた先でも、此処のNo. 1の視界には1ミリも入っていなかったことに
No. 1がAだとか、Aじゃないだとか関係なしに
ただただ悔しさを覚えた
『…どうして、ここにいるの』
「どうしてやろうな」
何も分かっていない彼女を見るのは可笑しくて、苦しかった
『…なんで来たの』
やっと会えた彼女から吐き出された言葉に俺は胸が潰れる想いだった
「北人と樹に言ったんやろ、
京極竜に会いたいって」
なんとか平常心を保って返す言葉も何処か震えていると自分で気付いてしまった
『ちがうよ、そうじゃない
なんで私がここに居るって分かったの…！』
少し怯える様な瞳に涙を浮かばせて俺を見つめるA
違う、そうじゃない
ただAのことを愛してただけやで
「なんも分かってないんやな、」
ああ、違うのに
またすれ違ってしまうんやろうか
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ニコ(プロフ) - は せ ま こさん» ありがとうございます！確認不足で申し訳ありません…。訂正させていただきました（ ; ; ）温かい言葉をいただけて嬉しいです♪このお話が少しでも癒しになれますように頑張りますので、どうかご自愛くださいませ。 (2020年4月30日 1時) (
レス) id: 4f2dd65541 (このIDを非表示/違反報告)
は せ ま こ(プロフ) - 楽しく拝読させて頂いております！！「花言葉」の途中の慎くんのお名前が「誠」になっています（汗）本当に好きなお話なのでこれからも無理のない程度で頑張ってください！もちろんコロナ等の体調にもお気をつけ下さい(^ ^) (2020年4月30日 1時) (レス) id: accb789cf9 (このIDを非表示/違反報告)
ちょりこ(プロフ) - ラブラブ感が溜まりませんね！続き気になるので楽しみに待ってます！ (2020年4月19日 9時) (レス) id: 5d7662bc4f (このIDを非表示/違反報告)
ニコ(プロフ) - 紫天さん» ありがとうございます(>_<) 是非これからも宜しくお願いします♪ (2020年4月18日 18時) (レス) id: 4f2dd65541 (このIDを非表示/違反報告)
紫天(プロフ) - ほんとにこの作品、大好きです。これからも、更新を楽しみに待っていますので、これからも頑張ってください。 (2020年4月18日 17時) (レス) id: 48900e4f02 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ニコ
| 作成日時：2020年1月12日 21時
