うちにおいでよ～EXO～2 (ページ10)

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いつものように仕事をこなす

午後２時……睡魔はピーク……

隣に座る同僚は、椅子をスーッと移動させてわたしの横にやってきた

「華雪ー。聞いた？」

「何？」

「副社長さ、花嫁募集だって」

「えっ！？はっ？？」

眠気も吹っ飛ぶ同僚の一言

その後すぐ、同僚は上司に呼ばれて外回りへ行ってしまったため詳しい話は聞けなかった

少し残業をして家に帰宅

ギョンスとチャニョルは帰りが遅くなると連絡が来ていた

リビングにある間接照明のセンサーは、わたしに反応して明かりがついた

ジュンミョンさんが結婚……

聞いてないし……

もう何もする気が無くて

ソファの上で膝を抱え小さく丸まった

ボーッとしていたせいか、家の鍵すらもかけ忘れていたみたいで。

「暗っ」

やって来たのは、セフンだった

「華雪ヌナ？鍵開いてたよ」

「セフンか……おかえり」

「何かあった？」

「なんでもないよ。誰に用事？」

セフンにコーヒーでも、と思ってわたしはゆっくり立ち上がった

目の前は真っ暗になり、セフンの長い腕がわたしを包んだ

「泣いてんじゃん」

途端に溢れてくる涙

「……うぅっ……な、泣いて、ないっ、」

背中をポンポン、と叩いたり、撫でたり

わたしは暫くセフンの胸の中で泣いた

拒む力もないし

むしろ誰か傍にいて欲しかった

「どうせジュンミョニヒョンのことでしょ。ちゃんと話した方がいいよ」

「うん……」

やっと落ち着いた頃、セフンは帰ると言い出した

「セフナ、ありがとう」

「ヌナは泣き顔も可愛いんだね」

「やめてよ、もう。セフナ結局何しに来たの？」

「近くに来たから寄っただけ。また来るね」

「そう。じゃあね。気をつけて」

泣いたらスッキリした

気持ちも固まった

曖昧だったジュンミョンさんへの気持ちに終止符を。