うちにおいでよ～EXO～2 (ページ7)

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ジュンミョン side

週に1度は必ず『食事会』なるものがある

色んな会社の人たちが集まって、意見交換だとか。

社員だけでいいものの、役員の娘なんかも来る

品があって、やっぱり育ちは良さげ。

でもどの女の子も同じに見えてきて正直な所、飽きてきていた

怪しいな、とも思っていた

「うちの娘をどうぞよろしく」

と言われたり。父も、

「あちらの娘さんと話をしてきなさい」

なんて言うから。

まぁ別にみんな良い子だし、話をしても楽しい

でも、こんな俺でも魂胆がみえみえなわけで。

前に２人くらい彼女は出来たけど、長くは続かなかった

彼女が出来たら親に紹介するのが決まりで、親は彼女の素性を調べあげた

続かなかったのは、親の許しが出なかったってのが一番の原因かな

俺にも非はあったのかもしれないけど。

去っていく彼女たちの顔は悲しそうで、どこか哀れみのある顔をしていた。

だから今回も

華雪ちゃんのこと、慎重になっていた

慎重になり過ぎて、もう遅かったのかもしれない

仕事が終わり家に帰ったときに偶然見た光景が、そう思わせた

華雪ちゃんとギョンスが、２人でコーヒーを飲み楽しく話をしていたこと

俺が帰ってくるといつも真っ先に、玄関まで来てくれた華雪ちゃんだったのに。

気付いてくれないことが何より悲しかった

本当は華雪ちゃんに俺の気持ちを伝えたい

同じように想っていることを確かめたい

何より。キツく抱きしめたいと思っている

でも、いずれ華雪ちゃんは傷つくことになるかもしれない

悲しく傷つくのは、自分だけでいい

いや、悲しいことなんてないのかもしれない

敷かれたレールの上を、ただ転がってゆけばいいだけの話なんだから。