うちにおいでよ～EXO～2 (ページ5)

今日:23 hit、昨日:1 hit、合計:60,476 hit

53 ページ5

特に平凡に、毎日が過ぎてゆく

寒いからちょっと風邪を引いたりしたけど。

早く春を感じたいなと思う

ギョンスが手を繋ぎたいと言ったあの日から、変わったことがある

ヌナ、一緒にコーヒー飲みましょう
ヌナ、一緒にテレビ見ましょう
ヌナ、一緒にごはん作りましょう

やたらわたしと一緒に居たがる、そんなギョンスに戸惑っていた

2人きりでいる時に言ってくるから余計に。

確信犯なんじゃないかな、ギョンスは。

チャニョルだったらハッキリとヤダっていえるんだけど。

その大きな目で言われると断るのも断れないし

ちょっと予定が、と言えば

そんなことは後で大丈夫です。

なんて言いくるめられてしまうから、わたしはギョンスにとことん甘いのかもしれない

けど、わたしはその好意を受け止められずにいた

ジュンミョンさんとは相変わらずの距離を保っている

確実に、ゆっくりとお互いが歩み寄ろうとしてると思うんだけど

でも、その距離がなかなか縮まらないのはなぜだろう

逆に。前は2人で出掛けるのに抵抗があったギョンスとの距離がグッと近づいてしまった

「駅前に新しいカフェが出来たみたいですよ」

「あ、それ会社の子が言ってた！今度行ってみようか？」

好きな食べ物や趣味だとか

お互いに好きなものが一緒で話が尽きなくて。

ジュンミョンさんが帰ってきたこともわからなかった

玄関の方で音がしたので行ってみると着替えを済ませ、洗面所で顔を洗っているジュンミョンさんがいた

「おかえりなさい。帰ってきてたんですね。すみません、わからなくて」

「ううん、大丈夫だよ。ギョンスと楽しそうに話をしてたし」

少し胸が痛くなった

タオルで顔を拭きやっとわたしを見てくれたその顔は、疲れているようだった

でもすぐにいつもの笑顔に戻って

「あー、お腹空いた！今日は何を作ってくれたの？」

そう言ってわたしの腰をそっと押してリビングへ向かった

「ヒョン、おかえりなさい」

ギョンスは鍋に火をかけていた

いつものようにごはんを食べた

いや、

ほんのちょっと雰囲気が違ったかもしれない