うちにおいでよ～EXO～2 (ページ40)

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ジュンミョン side

探していた花嫁候補もなかなか見つからず、仕事に集中したいと言えば、両親は何も言わなくなった

会社で時々見かける華雪ちゃんは、相変わらず人気者だし、笑顔も真剣な顔も可愛らしい

会えないことで、少しづつ気持ちが薄くなっていくのがわかった。

急に呼び出されて、こんな夜に会社に来て

あー憂鬱……

でもそう思ってるのは俺だけじゃない

ここにいるみんなもそう思ってるか……

何もかも忘れよう。

「ジュンミョンさん、詰め込みすぎじゃないですか？仕事」

ジョンデが話しかけてきてくれて、そこで気が付く

ボーッとしていたようだ。

コーヒーを片手に会社の屋上へ向かった

「うー、寒いですね」

「あぁ」

「あの……華雪と会いましたか？」

「ん？うん、会ったよ。ジョンデが言ってくれたって言ってたよ」

いやぁ、と照れたように頬をポリポリとかいていた

「色々話してくれたよ。好きだったって言ってくれた」

「好き、だった……」

「継続していた気持ちはもうなかった。過去のことなんだよ」

ジョンデは何もいわずに、話を聞いてくれた

「華雪ちゃんも、俺も。もうみんな過去になった。これで良かったんだ」

我慢することは、もう慣れてる。

ジョンデ side

少しだけ。

ほんの少しだけ華雪が好きだった身としては、誰と付き合っても構わないと思った

華雪を幸せにしてくれる人なら。

相手が俺じゃなかったの残念だけど。

恋の相談を俺にした時点でもうその時に諦めた。

どうやらジュンミョンさんといい感じだったらしいけど、恋愛は一筋縄ではいかないらしい

桜の木の下で、遠くを見つめる華雪を写したこの写真を見つめてはため息が出る

「今度は俺がフラれた」

ジュンミョンさんの、屋上に響く笑い声はなんだかとてもスッキしているみたいだ

「さーて！仕事すっか！」

「はぁーい」

颯爽と歩くジュンミョンさんの後ろをついて行く

チラッと見た写真フォルダの中の華雪

誰にもバレていない恋心に蓋をした。