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「詳しく話すともっと長くなる……」
「いいよ。大体わかった。辛かったね」
ジョンデはわたしの頭をポンポンッと撫でた
「ジュンミョンさんはまだ婚約してなさそうだよ」
「そっか……あー、ジョンデが彼氏だったらなぁ。気兼ねなく付き合えるのに」
「……俺、彼女いるし」
「え！そうなの！？知らなかった！誰誰？」
「華雪の知らない人」
「そっかー。彼女が羨ましいよ。ジョンデ絶対優しいもん」
「俺の話はいいから、」
今までのことを話したら、少しスッキリした
「で、誰が１番好きなの？」
聞かれるだろうなぁと思っていた難しい質問
わたしが悩む原因はそれだから。
「１番は、ギョンス……たぶん」
「たぶんかよ。とりあえずジュンミョンさんには言わないとじゃない？お世話になったんだから」
「だよね」
「あー、そっか。もしかしたら、会って話をしたらまた好きになっちゃうから会わないんだ？」
怖いくらいにジョンデはわたしの心を見透かして。
「うん……」
「でもやっぱりジュンミョンさんだよ。話をしないと」
「そう、だよね……」
避けていた道を通らないといけない。
「そうする！」
ジョンデはわたしの肩を叩いて
「誰ももらってくれる人がいなかったら、俺のとこに来なよ。アッハッハ」
「結構です」
わたしは肩に置いてあるジョンデの手を払った
「てか彼女いるんでしょ？」
「あぁ、そうだった！」
ジョンデは自分の頭を叩いて笑っていた。
とても楽しい時間を過ごせた。
「ありがとう、ジョンデ」
「また何かあったら言って。相談乗るよ」
タクシーに乗っているジョンデにお礼を言った
「寒いから、早く部屋に入りな。じゃ、明日会社で」
タクシーの中で大きく手を振るジョンデを見送って、マンションへ歩き出したときに
「おかえり」
ふと顔を上げると、そこにはギョンスがいた
「あっ、ギョンス……あのね、今の人は会社の同僚で、」
怒っているのか何なのか、ギョンスの表情は、無に近い
「言い訳はあとで聞くから、部屋入れて」
怖いというより、申し訳ない気持ちの方が強かった
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作者名：華雪 | 作成日時：2017年1月23日 7時
