うちにおいでよ～EXO～2 (ページ30)

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「またって、ジュンミョンさんの家に行ったことあるの？」

「あぁ、うーん、」

ジュンミョンさんを見ると未だに胸が高鳴ってしまう自分が情けなかった

わたしにはギョンスいる

ギョンスがいるのに。

「ん、どうした？」

「ううん。なんでもないよ」

「なんか変だったよ。ジュンミョンさんと何かあった？」

ジョンデはいつも優しい

同期入社とはいえ、わたしの方が年上で。

でも、何かとフォローしてくれた

ジョンデになら、全てを話しても大丈夫な気がした

というより、話したかった

「ジョンデさ、今日の夜、空いてる？」

仕事が終わり、会社を出ると外はまだ明るかった

庭に植えてある桜は満開だった

夕陽に輝く、その桜の下でジョンデを待った

ギョンスにメールを、何て送ろうか悩んでいた

『会社の友達とごはん食べてくるね』

普通の恋人って、どうするんだっけ？

その友達は男だよ、と付け加えた方がいいのかな

でも、ギョンスはいちいちヤキモチを焼くタイプでもなさそうだし

この報告ももしかしたら、うるさく感じるかな

んーどうしよう？と、天を仰いだら

カシャっとシャッター音がした

その方向に目を向けると、ジョンデがスマホをわたしに向けていた

「ちょっと、やめてよ」

「ハハッ。すごくキレイだったよ。桜がね」

「もう！」

わたしはジョンデの背中を叩いた

結局、ギョンスにメールは送れなかった。

オススメの店がある、とジョンデが連れてきてくれたのは小さな喫茶店

落ち着いた雰囲気のあるお店はジョンデには似つかわしくない

「もっと賑やかなところに行くのかと思ってた」

「静かな場所がいいかなと思って。たまに来るんだ。コーヒーが美味いんだよ」

わたしはジョンデに全てを話した

マンションに住めなくなって、ジュンミョンさんの家に住まわせてもらっていたこと

そこには、チャニョルとギョンスが住んでいて、わたしはジュンミョンさんが好きだったこと

２年間、元彼に遊ばれていたこと

元彼とセフンは友人で、酔った勢いでセフンとキスをしてしまったこと

今は、ギョンスと付き合っていること

話をしていると、何度か涙が込み上げてきて
それを抑えるのに必死だった