うちにおいでよ～EXO～2 (ページ28)

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わたしとギョンスはもちろん、別々にシャワーを浴びた

一緒に寝ようなんて言葉は出なくて、当たり前のようにわたしは自分のベッドへ、

ギョンスはソファへ。

少し厚めのシーツを渡して、おやすみと挨拶をした

朝起きて、まだ寝ているギョンスの頭をそっと撫でた

「ごめんね」

どうして謝ったのか自分でもわからなかった

朝食の準備をしているとギョンスが起きてきて、キッチンにいるわたしのところへ、のそのそと歩いてくる

体重をかけるように後ろから抱きついてきて、わたしは思わず前のめりになった

「おはよ」

いつもよりハスキーな声が耳元で響く

本当にギョンスと付き合ってるんだなぁと再確認すると同時に、甘酸っぱい気持ちでいっぱいになった

「なんで笑うの」

「ギョンスが可愛いなって思って」

「可愛くない。僕は男だよ」

子どもみたいなことを言うから、そこが可愛いのにと言おうとしたけど、拗ねてしまいそうだからやめておく

「パン焼けたよ。食べよう」

まだくっついているギョンスを離して、顔を洗ってくるように言った

まったり過ごす休日

1人じゃないっていいなぁと思う

デートらしいデートをした

手も繋いだし、お揃いのキーホルダーなんて買っちゃったりして。

オープンテラスでミルクティーを飲む

アイスコーヒーを頼んだギョンスは、寒い寒いと言って震えてたのが面白くて

「春といってもまだ寒いんだから」

「だって飲みたかったから」

「ふふ。ん？」

わたしの手にギョンスはそっと手を添えた

「ヌナの手、温かい」

「でしょ」

テーブルの上でも、手を繋いでいた

セフンとキスをしたのを、今言おうかと考えたけど、もう言わなくてもいい気がして

心に閉まっておくのは、やっぱりズルんだろうか。

一瞬、ジョンデを見たような気がするんだけど、気のせいだったかな

明日、会社で聞いてみよう

わたしとギョンスはそのまま別れた

別れたすぐ後に『早く会いたい』とメールが来て

ギョンスの顔を思い出しては、笑みがこぼれた