うちにおいでよ～EXO～2 (ページ27)

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ジュンミョン side

ベッドの上で考えていると、まぶたが重くなっていくのがわかる

そんな時、枕元にあったスマホが震えだして、画面には『ジョンデ』の表示

ジョンデは新しく出来たプロジェクトチームの１人で、明るくて元気で仕事も出来る

あの営業スマイルでどこへ行っても人気者だ

その「自由」さも羨ましかった。

電話の内容はパソコンに関すること

パソコンだけは苦手らしい

解決策を教えると、あー！出来た！と嬉しそうな声が聞こえた

『ありがとうございます！これで帰れます』

「遅くまでご苦労さま」

ジョンデが電話を切ったのを確認し、また天井を仰いだ

ジョンデと華雪ちゃんは仲が良いらしい

ちょこちょこ話に出てくるその名前に心が揺らいでいた。

いつの間にか朝が来て、パンを焼いて食べた

チャニョルとベクはどうせ同じベッドで寝てるだろう

ゆっくりと過ごす朝。

夕方になり買い物へ出掛けた

「ヒョン、これ買って」

「ヒョン、アイス食べたい」

そっとカードを差し出すと、ありがとう！と言ってレジへ向かう

うん、いつもの光景だ。

3人で遊ぶのもたまには楽しくていいな

毎日だったらちょっとうるさいけど。

車に乗り、後ろの席から前に座る2人を見てそう思った

そろそろ帰ろうという時だった

信号で止まり、ふと外に目をやるとジョンデが見えて、窓を開け呼び止める

「おい、ジョンデ！」

俺に気づいて駆け寄ってくるので、チャニョルに路肩に車を止めるよう頼んだ

話を聞くとこれから帰るところだと言う

「それなら駅まで送るよ」

ありがとうございます！と元気な声が車に響いた

チャニョルとベクとジョンデは同い年ということがわかり、波長も合うらしく、すぐに意気投合

駅に着くまで、笑い声が絶えることはなかった

「ジュンミョンさん、ありがとうございました！助かりました。ありがとう！チャニョル、ベッキョン」

「明日、会社で」

「またな」

「今度飲み行こうぜ」

「うん、そうしよう！あ、そうだジュンミョンさん。さっき華雪を見かけたんですけど、男の人と歩いてて。身長は俺と変わらないくらいかな……知ってます？彼氏かな。あー、あとで華雪に聞いてみよ。じゃ！また明日」

まるで嵐のように去ってゆくジョンデ

最後の方、何か、言ってたような……

チャニョルとベクは、お互いに顔を見合わせていた