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チャニョル side
「おい！待て待て、これ、」
「もー！チャニョリ、ほんっとヘタクソだな」
毎日何時間もゲームやってるお前とは違うんだよ
「俺ちょっと休憩」
コントローラーを投げ出し、ゴロンと横になった
壁時計を見ると、11時半を少し回っていた
「そういやギョンスどうしてるかな」
「あー、ヌナと？あ、コイツ、まじでなんなの」
「ベク聞いてんのかよ」
「聞いてる聞いてる……あー！クソッ」
絶対聞いてないし。
ゲームに夢中になってるベクも可愛いな、なんて。
俺は見てたよ。見えたって感じかな
キッチンの食器棚に反射して見えたんだ
俺は背が高いからね
ヌナとギョンスが一瞬、手を繋いで微笑みあっていたこと
まぁ2人を見た時から、なんか違った
雰囲気が甘いって感じかな。
付き合い始めたら、報告くらいしてくれればいいのにな
俺結構フォローしたつもりなんだけど。
「ギョンス知ってんのかな」
「何が？」
忘れかけていた爆弾をベクは放り込んでくる
「ヌナって、セフナとキスしたんでしょ？」
あっ！？あー！そうだ！
「すっかり忘れてた！」
「まぁ、キスくらい、なぁ？」
「ギョンスは俺らとは違うんだよ。真面目なの。ヌナがセフナとキスしたことを知ったら……」
「チャニョルが言ってやれば？」
「無理ー！」
わざわざヌナがギョンスに言うわけないし
でもヌナも案外真面目だから、言うだろうな
「えー。大丈夫かな」
「チャニョルがそこまで心配することないだろ？2人の問題なんだから……それに、それはもう過去のことだし。過去はどうでもいい」
「うーん。それもそうか。セフナとキス……か」
あからさまにベクにヤキモチをやいていたギョンスを思い出す
あいつもそんなことするんだと、正直驚いた
喋っていて気付かなかったことがある
後ろにジュンミョニヒョンが立っていたんだ
「うわっ！！」
「あぁ、ヒョン。お邪魔してます」
まだドキドキしている胸と、バタバタしている足を抑えた
「久しぶり」
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作者名：華雪 | 作成日時：2017年1月23日 7時
