うちにおいでよ～EXO～2 (ページ23)

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少しの沈黙を迎えた

「あの、僕たち、恋人ですか？」

遠慮がちに言いながら、ギョンスはわたしの傍に寄ってくる

好きなことには変わりない。

恋人同士になって、今よりもっと好きになれば

色んなことを忘れていくと思った。

「そうだね。恋人だよ」

「よかったです」

口をハートにして、ニッコリ笑った

ギョンスの手はわたしの頭を撫で、そのまま首元へ

顔を傾けて、もう少しでお互いの唇が重なる

その時に、

走馬灯のように思い出したあの場面。

酔った勢いとはいえ、セフンとキスしたことを言わなければいけない

そんな余計なこと、言わなくてもいいかもしれないけど、言わなくちゃいけない

何よりギョンスに申し訳ないし

隠しながらギョンスと付き合うなんて器用な事は出来ないから。

わたしは、顔を横に向け

キスを避けた

「ごめん、」

「いえ。すみません。嫌ですか？」

「ううん。違うの……ごめん、ね」

「そんなに謝らないで」

「ごめん」

「うん……」

「ギョンスに言わないといけないことがあるの」

「……それ、明日じゃダメ？その話、今しなくちゃいけないようなことですか？」

「それは……」

「やっとこうしてヌナのそばにいられるのに。今は何も考えたくないし、ヌナのことだけを考えたい」

ギョンスの顔はいつもより真剣でいて、どこか悲しそうで寂しそうだった