うちにおいでよ～EXO～2 (ページ21)

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その後、ベクを連れてチャニョルが帰ってきた

「華雪ヌナー！久しぶりー！元気だった？」

ベクは相変わらず子犬のようで可愛い

「ちょっとおかず買ってきたよ」

チャニョルは大きな買い物袋をひとつ、テーブルに置いた

「ちょっとどころじゃないじゃん、それ」

「ふふ。買いすぎ。食べれないよ？」

冷静なギョンスと、思わず笑ってしまったわたし

そんなわたしたちを、じっと見つめるチャニョル

「ん、何？」

ギョンスが聞いたけどチャニョルは、なんでもない、と首を横に振った

チャニョルとベクがキッチンに行って、2人の背中が見えた

その一瞬。ギョンスはわたしの手をギュッと握った

驚いてギョンスの顔を見ると、少し笑ってた

戸惑いながら、わたしも微笑んだ

というより、照れてしまった。

それはたぶん

2人には見えていない、はず。

わたしの隣にはベク

わたしの前にはチャニョル、その隣はギョンス

こうしてテーブルに座り4人で夕飯を食べていると、ここに住んでいたことを思い出す

違うのは、わたしの隣にジュンミョンさんがいないだけ。

「もしかして、この席はジュンミョニヒョンだった？」

「あー、うん。そうだった、ね」

そっか、とベクは呟いた

「最初ケンカしたよね。ギョンスとヌナ」

「え！そうなの！？」

チャニョルの思い出話にベクは驚いていた

「僕の勘違いだったけどね」

「怖かったよ。あの時のギョンス」

「そう？僕はヌナの方が怖かったよ」

ギョンスとのやりとりを聞いていたベクがわたしの肩に手を置いた

「やー。怒ってるヌナ、見てみたかったなぁ」

「見世物じゃありません」

わたしはその手を払ったけど、その手はそのままゆっくりとわたしの太ももに置かれた

驚いてベクを見るけど、ベクは知らん顔

「痛っ。なんだよ、ギョンス」

「別に」

どうやらテーブルの下でギョンスが足を使い、ベクの脛を小突いたらしい

「仲良くしましょうねぇ」

不敵な笑みを浮かべながらチャニョルはギョンスの肩を撫でていた

ベクもベクで笑ってるし……

「ささ、食べよ食べよ！ヌナ！」

ベクのボディタッチにも慣れた頃、たくさんあったおかずもキレイになくなった