はーとのおくち -TH (ページ8)

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Episode8 じぇけぇのこころページ8

無言の時間が続いた

それもそのはず、今まで誰も言わないできた
一番深いところをついたんだから。

ジミニヒョンが心配するのも分かる、けど
ジミニヒョンは稀に心配しすぎてしまう。

だからいつも一番に傷つくのは相手じゃなくて
ジミニヒョンだ。

Aもそのことを分かっていたんだろう

結局、Aは開き直ったような笑みを浮かべてジミニヒョンの質問には答えず

「避けてなんかないですよ
ヒョン、恥ずかしいだけです」

と"瞬きひとつせず"言い切った。

ジミニヒョンが下を向くように目線を逸らした

それに釣られて僕は下を向く。

涙が出てきそうだった。

自分はAの何なんだろう。

あーっし

これじゃ本当に泣き虫になっちゃう。

「グク、」

名前を呼ばれたけど、顔は上げない

「グク、」

じっと地面を見つめる。

Aのため息が聞こえる。

なんだか様子がおかしい

JK「どうかしたの」

「ん？」

Aははっきりと答えない。

側から見たら煽っているかのように見える。

それくらいに、僕はAにイラついていた

馬鹿なことをしているなと思う。

こんなことをしたところでAとの関係が
よくなるわけじゃない。

むしろ怒らせてしまうだけ。

Aは目が合うと口元を歪める。

笑っているつもりなのかもしれない。

僕には分からないよ、A

テヒョニヒョンのこともA自身も。

そう聞こうと思った頃には、Aはもう
居なかった。