第６１話【すごさ】 ページ12
*
「Aが！！Aが！！！」
「落ち着いて！」
解放されたミカちゃんは旅団の拠点に着いた。かなりの距離があり、休まず走り続けた彼女は息切れが激しく汚れていた。首元には血も出ているままだ。
そんな彼女の来訪に拠点にいたパクノダは驚くもその姿を見てただごとではないのだと察する。
「Aが、捕まった！魔法も、封じられ……てる！案内する、から……たす、けて！」
パクノダは確かに彼女の言葉を聞き取った。
同じく拠点にいたフランクリンがミカちゃんを抱き上げ、ミカちゃんの言う通りに走る。パクノダの連絡を聞きフランクリンと合流する団員たち。
彼らが急いで走ってもなかなかたどり着かない。
「そこ右……あとは直線距離1キロ」
「まだそんなにあんのかよ！」
そんな時、ミカちゃんが急に止まれと言う。
フランクリンに下ろしてもらったミカちゃんは宙を見つめた。
「皆、何かに隠れて！！」
「あ？それより……」
「はやく！！！」
彼らは次々と建物の裏などに隠れる。そしてその数秒後。宙が歪んだと思うと目も開けられない光が彼らを襲う。凄まじい爆風に音。それは数十秒続き、止んだ。
目を開け、見た。見てしまった。
「なんだよ、これ……！」
滅んだ。それが相応しいだろう。
消し炭だとか、崩れただとか。そんなのではない。消え滅んだのだ。しかもかなりのクレーターまで残っている。
彼らは驚いた。
「Aの魔法だよ、これ。中心にAが倒れてるはず」
私は良いから行ってきて。
ミカちゃんの言葉で彼らは動き出す。にしてもかなりの範囲の攻撃だ。彼女の力はこれほどだったのか。
「……凄いよ、ほんと」
シャルナークが呟いた。
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ﾄﾞﾛｰﾝｺﾏﾐﾚ(プロフ) - めちゃ面白いです。 (2019年7月18日 6時) (
レス) id: 2653006338 (このIDを非表示/違反報告)
マナ - 初めまして。みやちゃんさん、マナと言います。わがまま×お嬢様すごく面白いです！次の更新楽しみにしています！無理しない程度に頑張ってください。 (2019年7月15日 0時) (レス) id: 5e4d5a9486 (このIDを非表示/違反報告)
桜綴(プロフ) - 更新頑張って下さい！応援してます！ (2019年6月2日 15時) (レス) id: eaaab171d0 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：永遠の18@みやちゃん | 作成日時：2019年4月30日 19時
