第31話【足が速いというだけでクラスの中心に居れる小学生時代】 ページ32
*
「どこ行くか。こちよ」
『……フェイ!』
いつ来たのか。後ろにはフェイタンがいた。
道を覚えてるはずがないと迎えにきたらしい。
Aは歩き出したフェイタンに小走りで追いつき、ポケットに入った彼の手を見つめる。その視線に気づいたフェイタンはポケットから手を出しAの前に出した。Aはぱぁっと笑顔になり、手を繋ぐ。
『あたしたちも、家族に見えてるかな??』
「……お前とワタシ、家族じゃないね」
『それはそうだけど……』
「……はぁ。側から見れば見えてるよ」
『そうよね!!』
Aはるんるん気分だ。彼女は少し単純なところがある。いや、かなりか。
『ただいまー!!』
拠点に着くとAは広間へと駆けた。彼女は落ち着きがない。
「おかえり。楽しかった?」
シャルナークがAの頭を撫でながら聞く。Aは笑顔で頷き今日のことを話した。
『ミカちゃんはね、足が速いの!すぐ捕まっちゃった!でもミカちゃん優しくて捕まってくれるの!』
「へぇ」
シャルナークはその話に相槌を打つ。
どうやらミカちゃんという子と1番仲が良いらしい。その子の話ばかりだ。
『帰りはフェイと手繋いで帰ってきたのよ!』
「へぇ。フェイタンが」
シャルナークは隅の方で本を読んでいるフェイタンを見る。彼はAが来てかなり変わった。今日も突然迎えに行ってくるって言うし。そもそも彼がここにAを連れてきた時点でいつもの彼じゃなかった。
「Aはフェイタンに気に入られてるね」
『ま、世話係としては当然ね!』
彼女はそう言って煎餅を食べる。
『マチー!あたしだよ!あたし!え?あたしだよ??』
今日もらった携帯でマチに電話をかけながら。
第32話【ずっと鬼は飽きるよなぁ】一部追加→←第30話【あっち?こっち?とりあえずそっちかな!】
124人がお気に入り
感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
永遠の18@みやちゃん(プロフ) - きぃさん» ありがとうございます!主人公ちゃんもミカちゃんも私好みのキャラにしているので大好きと言われると嬉しいです(笑)これからも頑張らせてもらいます! (2019年4月20日 21時) (レス) id: e44bb0483d (このIDを非表示/違反報告)
きぃ - 主人公ちゃんもミカちゃんもかわいくて大好きです!更新頑張ってください!! (2019年4月19日 19時) (レス) id: 6e365f857a (このIDを非表示/違反報告)
ワサビ餅(プロフ) - 永遠の18@みやちゃんさん» 返信は遅くっても全然大丈夫です!!(笑) (2019年4月12日 19時) (レス) id: 0bb12ee9d2 (このIDを非表示/違反報告)
永遠の18@みやちゃん(プロフ) - ワサビ餅さん» お返事遅くなり申し訳ない!私もミカちゃん好きで当初はただのモブキャラ予定でしたが……続きはCMの後!(笑)お互い頑張りましょねー! (2019年4月12日 18時) (レス) id: e44bb0483d (このIDを非表示/違反報告)
ワサビ餅(プロフ) - 登録人数すごいですね!!ミカちゃんが個人的には好きです!お互い頑張りm(殴←(何様やって感じですよね。(笑) (2019年4月2日 10時) (レス) id: 0bb12ee9d2 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:永遠の18@みやちゃん | 作成日時:2019年3月8日 1時