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"みんな格好いい!"
"今回はジミナがダントツ!"
僕たちの記念すべきファーストアルバムが発売となった。
タイトル曲であるDangerのMVも、本日公開。
ちょっとみんなの反応が気になって、エゴサーチなんかしてみたりする。
でもやっぱり、僕たちへの意見の中でも、最も多いのが。
"やっぱり女が1人いるのが気に食わない"
"日本人とか無理"
僕に対する言葉じゃないのはわかっている。
だけど、彼女への意見は、僕たちへの意見でもあって。
JM「...難しいなぁ、」
JK「ヒョン、何見てるんですか?」
ひょこっと、後ろから顔を出したのは、ジョングクだ。
JK「あ、公開されたんですね。今回も、みんなメイク濃いです、..」
ふと、言葉が止まったジョングギは、僕が何を見ていたのか、わかったのだろう。
唇があからさまに、むす、と尖る。
JK「..俺、あの人、嫌です」
こら、そんなあからさまに言わない。
JK「だって、全部、嘘くさいです」
...え?
JK「何でそんな顔するんですか」
JM「いや、だって、なんか、意外だったから」
JK「どこが意外なんですか?」
JM「ジョングガ、女の人が苦手だったから、てっきりそれが理由かなって」
JK「違います」
一刀両断。
JK「絶対に、自分の本性は明かすものか、って感じがします」
YG「それは分かるな」
いつの間に、ヒョンはここに?
JK「やっぱりヒョンも分かりますか?」
僕と話していては、理解を得られないと思ったのだろう。
ジョングクはユンギヒョンのもとへ、ぴょんっと飛び移った。
あの子の笑顔は、確かに、あまり見たことがない。
微笑み、くらいは見たことがあるかもだけど、本気で笑ったところとか。
僕たちと一緒に過ごして、まだ日が浅いからかもしれないけれど。
"she's so cool and beauty!"
再び目線をスマホに戻せば、そんなコメントが目に入る。
おそらく、外国の方。
クール、ビューティかぁ..。
大きな黒目が、画面越しに僕を捉える。
その眼差しは強烈で、だけれど、どこか、フィルターがかかっていて。
あの子が、まだ、よく、分からなかった。
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作者名:エヌ | 作成日時:2020年12月31日 16時